MaXXXine マキシーンのレビュー・感想・評価
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偉大なるケビンベーコン!
Xトリロジーの完結というより、80年代の映画や音楽へのオマージュが限りなく散りばめられた映画愛に溢れる作品でした。さすがに『X』のときにマキシーンはパールの孫ではないのか?という予想は見事に外れてしまいましたが、なぜかパールのスターになる野望や残虐性だけは引き継いだままでした。時系列では『X』の次に観るのが正解だと思います。しかし、『パール』の内容も今作に活かされていました。『パール』に登場した友人ミッツィーがマリリン・モンローそっくりのブロンドヘアに対して、スターになるにはブロンドしかない!と思ったのか知りませんが、この映画でミア・ゴスはブロンドに。
また、『パール』の総天然色感は『オズの魔法使』を思い出したのですが、それが今回、「ジュディ・ガーランドの墓・・・」という台詞が登場して嬉しさ爆発。『サイコ』とか『サイコ2』のモーテルといったオマージュよりも印象に残りました。
80年代の退廃的とも思える文化描写から始まり、数々の音楽リスペクト。さらにストーリー自体はポルノ女優からハリウッド女優になったというマリリン・チェンバースへのオマージュか?彼女の初期作『Behind the Green Door』(1972)のビデオもあった。
ワンダーウーマンのコスプレも面白かったけど、冒頭のベティ・デイビスの言葉からエンディングのキム・カーンズの「ベティ・デイヴィスの瞳」を使うのが上手い。個人的に良かったはDJケイシー・ケイサムによる american top 40のトークが流れ、そこでの第1位はサントラの「セント・エルモス・ファイア」。映画館の看板にもあったし、時代がピッタリでした。
もう一つ気になるシーン。ハリウッドの有名な歩道上にあるウォーク・オブ・フェイムに立つマキシーンがTheda Baraの★でタバコを消すところ。セダ・バラは20世紀初頭のサイレント時代にセックスシンボルとしてスターになった女優。調べてみると、その名前はアラビア語の「死」を意味する「Arab Death」のアナグラムとされているそうです。映画では意味も二通りあるように使われているし、『パール』で飼っていた(?)ワニの名前が「セダ」だったというトリプルミーニング!と考えたら凄いな・・・
二重の意味といえば、エリザベスが邪魔者は潰せなどと言ってたけど、偉大なるケビンベーコンは別の意味で潰されちゃいました・・・この作品の中で最も残酷なシーンだったと思うし、これがエンドロールで“for Kevin Bacon”になったんじゃないかとw
狂信的な神父である父アーネストがハリウッドそのものを悪魔教として追求したりして退廃的文化を批判するという奥深さはあるし編集の巧さは見事であるものの、特殊効果などの出来映えはほぼB級ホラー映画。エリザベスが語っていた「A級映画の着想でB級映画を作る」という台詞が効いてくる。こう考えると、最もオマージュの重きを置いたところが70~80年代のB級ホラー映画だったことは間違いない。
ついでに調べてみると、レオンがワニに襲われているビデオを観てたのですが、それはイタリア映画の『パニック・アリゲーター/悪魔の棲む沼』(1978)でした。トビー・フーバーだと思ってたのに・・・残念。
タイトルなし
大局的見地からすればA24からのHollywood商業主義映画への全否定になるのでしょうか。
3部作としての構成、それぞれの時代の雰囲気、主人公のキャラクター、...
3部作としての構成、それぞれの時代の雰囲気、主人公のキャラクター、どれも好みのツボにはまった大好きなシリーズなんだけど、ポルノ多めなので「面白かったー」って友人に薦め辛い…。
自分は順番に3作を観ましたが、これってどの順番で観ても全体を楽しめるようになってるように思えます。
躊躇しない行動を楽しむ
シリーズ3部作の完結編。
ちょっと1作目から時間が空いたため朧げな点があり、見返して観るべきだったと後悔した。
生き残った彼女の後の物語。
シリーズを通して2人の女性の欲望に従順な姿を通して辿り着く2つの結果のもう一つを描いてる。
1作目を経てることで、以前より増して狡猾で肝の据わった彼女の選択が痛快である。また見えない犯人による恐怖を感じさせてくれるホラー要素を含ませた点は面白かった。
また主人公の性格の形成においてラスボスの影響が色濃く出てる点は、もう1人パールとの相違かもしれない。
そこが2人を大きく分けた分岐点だったのかも。
MaXXXine マキシーン
主人公の名前がタイトルなのってそれだけキャラが強いから必然的にいい作品って事じゃね?
正直ものすごいインパクトのある作品では無かったけど
2作目パールで既に充分心を乱されたので、
今回のマキシーンは観る側を納得させてちゃんとこの3部作を終わらせてくれた感じ。
普通に楽しいシーンも沢山で飽きない。
マキシーンとパールは共通点が多い。
スターになる夢があるけど、実現するには色々と不利な条件を抱えている感じ。親が超保守的、本人が暴力的など。
じゃあパールとマキシーンの何が違うのか。
1番の理由はやっぱり、自分に嘘を付いているかだと思う。
パールはずっと自分のやりたい事や願望を抑えつけて、周りから求められる偽りの自分で居続けた。
そうしないと居場所がなくなるという恐怖は耐え難いものだから仕方なかったし、閉鎖的な生活のせいで外に自分を偽らなくていい場所も見つけられなかった。
だからその状態をずっと放置してしまった事で
外に出せない自己実現欲が彼女の中で容量オーバーになり
凶暴な形であふれ出てしまったように思う。
まぁだからって殺しちゃダメだよ!でも本当に可哀想だった。
対してマキシーンは自分に正直だし、それを受け入れてくれる仲間もいる。
だからモンスターにならずに済んでるし、世間からどう言われようと自信を持っている。
現状を変えようとする行動にも違いがある。
パールは他者に勝手な期待を抱いてどうにかしてもらおうとするのに対し、
マキシーンは大事な日の前日には、友達に誘われてもちゃんと断れる。そしてちゃんと準備していく。
覚悟がキマっているのだ。
暴力的な所は一見2人とも同じに見えるけど、
パールは感情をコントロール出来ていないのに対し、
マキシーンが暴力を使うのは自分にとっての害を排除する時だけ、という所に大きな違いがある。
だからマキシーンが通り魔やケビンベーコンをやっつけるシーンは
自分は絶対に夢を叶えるぞ!という覚悟や強い意志を感じて
ホラーというよりは少年漫画的な痛快さがあり
観ているこちらも元気をもらえる。
パールとマキシーンは同じミアゴスが演じてるからこそ
2人の結末が違う事に大きな意味があると思う。
人間だれでも、パールのような悲劇かマキシーンのような成功、どちらの可能性もあるという事だと思う。
マキシーンの方が成功、と言っても
実際に起きた事として描かれるのは、主役をゲットして邪魔者を排除できた所まで。
映画が公開された後大成功するのは空想で、最後は意味深な生首の人形で終わる。
マキシーンはそのままでいられれば大成功するけど、
心の持ちようによってはパールのような悲劇的な未来にもなり得る、という暗示を生首で表現しているように思えた。
ちょっと不穏で厳しいけど、
どんな人も自分次第で人生マキシーンルートを選べるんだぞ!
という監督から観客へのエールに感じて、観た後は何だか爽やかな気持ち。
とても好きな3部作になった。
3部作の3作目完結編。面白かったー!上手く纏まっていた。
3部作の3作目、シリーズの完結編。面白かったー!
①X エックス
②Pearl パール
③MaXXXine マキシーン
①での惨劇をただ1人生き残ったマキシーンの7年後1985年33才の物語だ。
ハリウッドでの成功を目指すマキシーンの物語であると同時にオーディションの審査員の女性監督の物語でもあると思う。当時の社会はまだまだ女性を認めず女性は監督にはなれなかった。初めて得た監督としての仕事にかける彼女の思いに共感した。絶対にヒットさせなければ2度と監督はやれない、やっぱり女性は駄目だよねと言われたくない、後のない彼女はマキシーンに厳しく教える。吹っ切った演技を。後がないのよ。明日もそれなら変える。他に幾らでもいるのよ。真剣さの賜物だがマキシーンは落ち込む。この2人の物語が両輪を成してとても良かったと思う。
その頃街では殺人鬼ナイトストーカーの事件が次々起こる。被害者はいつもマキシーンの知り合い。
警察には疑われるわ、おかしげな探偵は現れるわ。
一体何が起きているのか?
謎が謎を呼び面白かった。
そしてやはりミア・ゴスの演技は良かった。
X復習すべきだった。。 80点
A24らしさがあるスプラッタ映画でした。面白いとは思う。
ミア・ゴスの演技はほんと凄い。またこの人が出ている作品はまた見たい。
1985年のハリウッドを舞台ということで、ドラッグ、ポルノ、車、なんかすげぇキラキラした世界だったなぁ。
(その反面、頭おかしい人が沢山いる。。)
自分が生まれる前の世界を知れるのはとても面白いなぁと思った。誰もが一度は憧れるハリウッド。ただ、全員が俳優、女優にはなれない。そんなようなことを言ってる作品なのかなと思う。
冒頭と最後が繋がる演出は相変わらず個人的に大好き。
(ああ!ここであのシーンに繋がるのね!!というのが大好物)
あとはエンドロールのところで巻き戻してから返却を!
こういうところがオシャレというかさりげないのがいいね。
シリーズを見てから見た方がいい
『X』も『パール』も劇場で見た切りで、おぼろげにしか覚えていない。そのためか、マキシーンがパールであると思って見ていて、それにしては年が合わないような、などと考えてながら見る。スラッシャーホラーかと思っていたら、全然怖い場面がなくて、映画業界サスペンス映画だ。シリーズの記憶がないせいか、マキシーンを狙う男の行動がしょぼく感じる。なんだあいつ?
マキシーンはタフでかっこいい。
三部作の最後に相応しい爽やかな一作!
俺ァハリウッドが嫌いで憎くて憎くて憧れてて大好きでほんでめっちゃ嫌い!!
ミアゴスさんからのそういうメッセージだと思われます。たぶん違うけど。
三作目になり当然前二部作は見てる前提で作られていたかと思います。
三部作とか言ってるけど全部毛色が違う…のですが、前二作はどちらとも気味が悪くて不気味で不愉快で、期待と想定のナナメ上を頭踏んづけながらステップしてくような映画で楽しかったです。
でも今作は…なんというか…「廃車に繋がれて一緒にペチャン」とか「スーツケースにバラバラ死体」とか「ナニをハイヒールで潰す」とか、如何にも痛そう・辛そう・苦しそうなのに、
痛くない
辛くない
怖くない
ハラハラしない………
もっとここをこうしてこうしてこうだろ!みたいなことも思わないのですが…なんか…なんかどうでもいいというか…
前二作品が「好奇心に負けて明らか怪しい妖艶な美女についてったら倫理的に拒絶反応がある食べ物無理矢理食べさせられたけどなんか美味しかった気がする」だとすると、今作は「あの倫理的にヤベエ食いモンまた食べられる♡と思っていったら割と倫理的にヤバくない食べ物が出てきた上に旨くも不味くもねえ味のしないもん延々食べさせられた」感じ……?
ミアゴスちゃんはもっとやれる。
前二作のヤバさが今作は足りてなかった。
かなり暴力的な割と普通の女の子だった。
割と普通の女の子には申し訳ないけど、
割と普通の女の子だった。
残念。
んなことよりサイコのモーテルが!
サイコパスのママが住んでた家が!!!
現存してたのぉ?!
ほんで中はいるんだ!
あーー!そのドア!ドアねえええ!!
ミアゴスネキサイコ好きなのぉお??
一緒!一緒だねえ!!!
ってなるからサイコが好きな人は是非。
観に行って良かった!
うちの地域では公開から一週間で午前中一回だけの上映になってしまっていた。
もう劇場に行かず、DVDになるのを待とうかとも考えたけど、いつになるかわからない。
前作、前々作の『X』、『パール』も面白かったし、三部作を締めくくる本作を劇場で観ないのもスッキリしないし、このところ不愉快な出来事も多いので気分転換という事で思い切って、朝から観てきました。
『マキシーン』。
自分の青春時代である1980年代と、セックス&バイオレンスのジャンル映画への愛の詰まった作品でした。
主演のミア・ゴス、そしてエリザベス・デビッキ、ケビン・ベーコンも良かった!
時代は1980年代の戻らなくても、こういったジャンル映画をいつまでも楽しめる国であって欲しいものです。
さすがの命乞い演技
映画冒頭のオーディションで、主人公マキシーンが主演女優に選ばれる場面は、その抜擢も納得の演技力を見せるミア・ゴスが本当に素晴らしかった。
「将来の夢は女優です」と語る若い女性は多いと思うが、この場面でのミア・ゴスレベルの演技を披露する自信があるのだろうか、と意地悪なことを思ってしまった。
中盤のケビン・ベーコンが命乞いをする場面も、彼の俳優としての力が存分に生かされた素晴らしいシーンだった。
個人的にこの映画で良かったと思えた場面は、上記の二箇所くらいだ。
前半は「ホラー映画制作」と「ナイト・ストーカー」についての話が軸だったと思うのだが、どちらも話の進展が遅く、退屈さを感じてしまった。
中盤以降の展開も唐突に感じてしまい、物語に入り込めなかった。
ポルノ女優がさらなる富と名声のためにハリウッドのスター女優を目指し、結果的に大成功する女性の姿を見ても、あまり興味が持てなかったことが、個人的にこの映画を楽しめなかった要因だと感じた。
パパ神父以降の筋書きが
最高にスリリングで面白かった。
アクションやギミックの話ではなく
ストーリーに込められたであろう意味合いを
読み解くだけでも十分にスリリングだった。
21世紀は誤った考えや信念が世界を支配し
その過ちを認めない世代の居座りと
開き直りが横行する時代の温床だったわけだが、
そもそも歴史修正うんちゃらが聞いて呆れる
宗教世界の偽りを
見事、本作でも糾弾しているように感じた◎
西洋宗教において
ゾロアスターに始まりを見出し
その後の歴史を勘違いしていると読み解けない展開
実はユダヤ>キリスト・イスラムで
イスラムの方がよりユダヤなんだよねって事w
このキリストの好き放題が21世紀だったんだよね!
あぁ、スッキリするわ!マキシーン最高だぜ😃
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