「マキシーンの物語がひとつのゴールにたどり着いたことに感動した」MaXXXine マキシーン 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)
マキシーンの物語がひとつのゴールにたどり着いたことに感動した
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思えば『X』や『パール』でも、原理主義的なキリスト教信仰が主人公たちの抑圧になっていることは示唆されていて、それが三部作の完結編である本作で直接の敵として登場するだけでなく、パールの悲しい時人生すらも背負ったマキシーンが真っ向から立ち向かう物語になっていることに少なからず感動した。ご都合主義的な展開のユルさやキッチュなビジュアルについては、この三部作がそれぞれに標榜していた「ある時代の映画スタイルの再現」が80年代ハリウッドなのだから、そりゃこうなるよなという感じで、三部作を貫く遊びの一貫として大いに楽しみました。これ単体で観るとかなり趣味的要素が強い作品に見えるし、実際にその通りなのだけれど、本当に『X』と『パール』を経てマキシーンの物語がよくぞここまでたどり着きましたね!と拍手を送りたい。
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