「ミア・ゴスは177センチもあるのか!」MaXXXine マキシーン くまねこさんさんの映画レビュー(感想・評価)
ミア・ゴスは177センチもあるのか!
「MaXXXine マキシーン」をTOHOシネマズ日本橋で鑑賞。(日本は11ヶ月遅れでの劇場公開)
三部作ホラーの完結作はまさかのクライムサスペンス。前作”PEARL パール”がサイコキラーの傑作だったので、あまりハードルを上げずに見たが、方向転換は誤りではない。しかしながら、不穏で残虐なマキシーン(ミア・ゴス)の狂った演技が減少したため、正直に言えば物足りなさが残った。(ハリウッドのトップになる最中に殺人なんか起こせないからそれは当然だろう)
テキサスでの猟奇殺人事件から生還した女優志望のマキシーンが、邪魔する者たちに立ち向かいながらハリウッドの頂点を目指すストーリー。前2作より予算が大幅に増えたので大物俳優をキャスティングし、ハリウッドで撮影したのは良し悪し賛否両論ありそう。
1985年夏のロサンゼルスの設定らしいが、実在のナイトストーカー(1984〜85年にLAを震撼させた実在の連続殺人犯)がまだ捕まっていなかった時期のストーリーとの事。
私立探偵役のケビン・ベーコンの胡散臭さと振舞い、あのペシャンコになる最期も笑える(探偵役、そんなに必要はないでしょう)
女性映画監督役のエリザベス・デビッキは存在感もありとても良かった。スタジオでの、あのサバサバした流血シーン演出なんかとても板についてる。
先輩女優モリー役のリリー・コリンズの出演に軽く驚いた!(彼女はシリーズのファンらしいがあんな悲惨な顛末でも出演するのね)
マキシーンを縛りつけ悪魔祓いを始めるあの不気味な神父の存在たるや…マキシーンは過去にこの男との間に色々あったのだろうと想像する。頭部をブッ放すラストはまるでクローネンバーグ監督の”スキャナーズ”のようなオマージュも良い
ラスト、キム・カーンズの大ヒット曲「ベティ・デイビスの瞳」により冒頭のベティ・デイヴィスの名言、「ハリウッドでモンスターとして知られるようになるまではスターではない」は本作を象徴する格言。ハリウッドで成功してスターに登り詰める人間ってそういう事。タイウェスト監督は、ハリウッドは化け物だけが生き残る世界を表現したかったのだろうか。
(メモ)
ミア・ゴス 177センチは意外だった。しかし、
エリザベス・デビッキ 身長191センチもあるのか!
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。