「80's LAとジャッロの組み合わせが新鮮。笑えて楽しくてカッコイイ映画。」MaXXXine マキシーン エリセさんの映画レビュー(感想・評価)
80's LAとジャッロの組み合わせが新鮮。笑えて楽しくてカッコイイ映画。
今作もこのシリーズのどれとも違う方向の作り。毎度、スタッフのクリエイティビティとチャレンジ精神が素晴らしい。
舞台は1985年のハリウッド。シンセポップとヘビメタが鳴り響き、VHSのカセットやブラウン管テレビがずっと映っている。懐かしくも未来的な感覚。連続殺人が描かれるが、ホラーでもスラッシャーでもない。今作は何と、緩くて真っ赤なジャッロ映画。
ということで、今回はかなり笑える作品。まったく怖くない。ミア・ゴスも冒頭のオーディションのシーンでエグい演技力を見せつけるが、以降はセリフも少なくクールな演出を崩さない。前2作とまったく違う演出をすることによって、シリーズの中でのこの作品の個性が際立ったと思う。
音楽、撮影、美術、編集、衣装、どれもすべて素晴らしい。ケビン・ベーコンをはじめキャスティングも最高。
いくら凄いスタッフが集まろうが、シリーズ3作ともそれぞれ素晴らしい出来というのはなかなかないこと。タイ・ウェストとミア・ゴスはよっぽど相性が良いのでしょうな。素晴らしいシン・ジャンル映画になっている。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。