劇場公開日 2025年6月6日

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「最⾼に美しい⾎の海で、傑作を作りましょう・・・」MaXXXine マキシーン カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5 最⾼に美しい⾎の海で、傑作を作りましょう・・・

2025年6月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

本作は「X」の後日譚で、6年前に起こったテキサスの凄惨な殺人事件で生き残りトップポルノ女優になったマキシーンが「私らしくない人生は受け入れない」という信条を元に、ハリウッドで成り上がろうとする「X」「Pearl」に続く3部作の最終章。

映像や音楽だけでなく、往年の青春俳優ケビン・ベーコンの助演、ナイトウォーカーやVHSなどのキーワード含め80年代の雰囲気が堪能でき楽しかった。

もはや怪優と言っても良いケビン・ベーコンは、彼の俳優として大物然としない姿勢そのまま、なかなか見事な死にざまで相変わらず痺れた。

シリーズを通してミア・ゴスがマキシーンを徹底的に下品に演じているのが堪らなく素敵だが、展開が期待していたのと大きく違った分、刺激が少ない薄口に思えるストーリーの細かい部分を途中からガッツリ見失い、多分理解し損ねた箇所が幾分かあるような気がしてる。

ホラー映画から人気俳優になった例としてジェイミー・リー・カーティス、ジョン・トラボルタ、ブルック・シールズ、デミ・ムーアが挙がったが、後半の2人についてはピンと来てないままw。

せっかくなのでパールも少し出してくれれば良かったのに、とか思いながら消化不良のまま劇場を後にした。

カツベン二郎