「【”エゼキエル書16章14項。そして私らしくない人生は受け入れない!”ポルノ映画のスターになった女優の”更なる夢”が、まるでミア・ゴスの”夢”の様に感じた血塗れホラー映画。凄いなあ、女優の執念って。】」MaXXXine マキシーン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”エゼキエル書16章14項。そして私らしくない人生は受け入れない!”ポルノ映画のスターになった女優の”更なる夢”が、まるでミア・ゴスの”夢”の様に感じた血塗れホラー映画。凄いなあ、女優の執念って。】
ー 6月6日(金)に公開なんてチャーミングだなあ、と思いつつ初日は別の映画を鑑賞。コラコラ。-
■エゼキエル書16章14項(NOBU流、解釈)
”貴女の美しさ故に、貴女の名声は国々に広まった。これは、私が貴女に施した”飾り”によって全うされたからと、”神“は仰る。”
■粗筋
凄惨な殺人現場から只一人逃げ延びたマキシーン(ミア・ゴス)は、ポルノ映画のスターになっており、更にハリウッド進出を夢見る。
だが、ロサンゼルスではナイトストーカーと呼ばれる殺人鬼による連続殺人が横行していた。ホラー映画のオーディションで女性監督(エリザベス・デビッキ)に気に入られ、主役の座を勝ち取ったマキシーンの周囲でも、次々と彼女の知り合いが惨殺される事件が発生する。
◆感想<Caution!内容に触れているかな?>
・ご存じの通り、ミア・ゴスがブレイクしたのは、今作を含めた”Xシリーズ”であるが、デビューは鬼才というか、変態というか、”貴方、精神的に絶対にオカシイでしょう!”ラース・フォン・トリアー監督の”R40+”でも良いと思った、「ニンフォマニアックⅡ」である。
彼女は、最初は可哀想な少女風に出演するが、最後半その本性を表し、DV男(シャイア・ラブーフ君:イロイロ有ったが、再びミア・ゴスの現在の夫。)に”1・2・3、1・2”(良い子は、真似しちゃ駄目だよ!)をされた後に、ナント、主人公のシャルロット・ゲーンズブールに対し、立ち”ピー”をするのである。あのシーンはビックリしたなあ。
ミア・ゴス、僅か20歳ちょっとの時である。
・という衝撃的なデビューをしているので、ミア・ゴスの”スターになる!”と言うど根性は凄いのである。でもって、今作のマキシーンの所業と彼女の姿がダブって見えてしまうのであるよ。
■ストーリー展開は、チョイ粗いが、要するにマキシーンの疎遠になっていた悪魔教に染まっていた父親が、イロイロな手口や人(含むナイトストーカー、カナ。)を使って、娘の”過去”を知る人を次々に惨殺して、(と言うか、これは推論だが、マキシーンに心理操作されていたのかな、と思いながら観賞。)マキシーンは、そんな父の顔をショットガンで打ち砕き、名声を得て、女性監督の最新作に臨むという、マア、凄い!と言うモノでありました。
<今作は、ポルノ映画のスターになった女優の更なる”夢”が、まるでミア・ゴスの更なる”夢”の様に感じた、血塗れホラー映画なのである。
”ベティ・デイビスの瞳”が流れる中、生首の眼が、カッと見開いているラストもナカナカでありました。ふう。
女優の”ハリウッドスターになる!”執念って、凄いなあと思った作品でもあります。>

