グラディエーターII 英雄を呼ぶ声のレビュー・感想・評価
全72件中、21~40件目を表示
ビジュアルはカッコいいのに、 物語はあまりテンションあがらない作劇
以下ネタバレ
序盤の城壁戦は
過剰すぎず、地味でもない
手慣れたリアルな戦闘が「ナポレオン」よりテンポよく、
見やすい映像つくりになっていて
さすがリドリーすげーとテンションがあがりました。
リドリー・スコットの歴史を扱った映画は
構図や照明に西洋美術の美意識がたくさん盛り込まれて、
衣装、部屋の装飾や調度品も丁寧な印象があり、
日本の日常とは別世界を体験する
現実逃避の楽しさがありました。
マッドマックスのような問答無用なサバイバル感を
期待していなかったためか、
マントヒヒっぽい猿がでてきたときは
「あれ?過剰演出動物だ」
と思いつつ、
ま、猿くらいはありかなと思いましたが、
サイを乗りこなすシーンでは、
荒唐無稽な印象が強くなり、
前作の虎くらいにとどめといたら
リアルな緊張感なのにと思いました。
史実かどうかしらないけれど
サメがでてきた中盤は
ユニバーサル・スタジオのアトラクションの
「ウォーターワールド」感のある、
コロッセオプールの海洋バトルシーンは
過剰演出動物の方が気になり、
「サメの飼育や運搬とかどうしてるんだろう?」
と戦闘シーンのノイズになりました。
史実かどうかしらないけれど
ペットの猿のシーンは
特に面白くなく、
後半の元老院でのデンゼル芝居は
少しコントっぽくて、
序盤の海上の城壁戦にあった
緊張感はなくなっていて残念でした。
序盤の海上の城壁戦の流れで
主人公がローマ軍の将軍をターゲットにした復讐劇の展開が、
「実は王子だった」と明確化されるあたりから、
主人公が思春期な振る舞いをみせて
物語の緊張感がなくなり、
白塗り兄弟のあざといぼんくらすぎな設定と
デンゼル・ワシントンの野望達成のための会話劇
に今いちのれず、
映画全体の
ビジュアルはカッコいいのに、
物語はあまりテンションあがらない作劇で
そもそも主人公って
前作ラッセル・クロウの主人公の子供だったけ?
とか思ったりしつつ、
リドリー・スコットファンとしては
迫力ある映像体験できたので
まっいいかと思う映画でした。
映画館で鑑賞してから
5日後、買ったままだった
Blu-rayの「グラディエーター」の
劇場公開版を字幕版で鑑賞。
24年前の前作の方がスケール感があり、
映像がかっこよかった。
洋画では今年一番かな
昨日ガンダムSEEDが終映でしたが、こちらの方も気になり何方を観ようか迷いましたかまだ結局SEEDを観た為、連日の映画館詣りです。
上映時間が150分近くありますが長さを感じない程に見入ってしまいました。今年の洋画ではベストかと。
これから観られる方は是非前作を鑑賞してから観ることをおすすめします。(観てからもう一度観たい)
前作の主人公の息子がローマ帝国の将軍に復讐する話かと思えばちょっと違うようで、デンゼル=ワシントン扮する武器商人に利用される話でした。
尺が長い割には話は複雑ではありませんが、主人公に都合の良いように助っ人が現るのはご都合展開かと(笑)
ただ最後に主人公は大切な人たち(妻、母)を失ったまま、亡き父にすがる言葉を吐き終わってしまったので救いがないようにも感じましたね。戦争なんて碌なもんじゃないと。
ただ最初のローマ軍軍船との攻城戦やコロシアム内の海戦シーンは凄いの一言です。
もしかしてリドリースコット監督、ポリコレなんてクソ喰らえって言いたいんですかね(笑)
悪物が(黒人、ホモ)最後にいい感じで殺されちゃったので(笑)
ノレなかった
リドリー・スコット作品、観てはいるんですがあまりハマらないんです。映像に拘りがある分、人物描写に重きを置いてない気がしてイマイチガツンと来ない。ただ、初期のエイリアンとブレードランナーはギラギラしてるって言うか映像派の狂気で振り切れてる感じで好きな作品です。そのほかは・・手堅いというかキレイにまとまり過ぎてるというか、職人監督の作品という印象が自分の中で拭い切れない。ここ数年は本作含め脚本デビッド・スカルパの作品が多いのもあって、ゲティ家の〜といい、ナポレオンといい、正直本作も退屈でした。
比較的直線的なストーリー展開だった前作に対して、今回はそれぞれの思惑が交錯して複雑なくせにどれもメリハリや盛り上がりがない。トランプ政権、復讐の連鎖、分断など、24年前とは現実も様変わりして、映画もシンプルな勧善懲悪ものを扱いづらいのかもしれませんが・・主人公にも感情移入もできない。大体「オレかつての皇帝の孫っス」って叫んで第三者が信じるとでも?母と息子のストーリーも取ってつけた感が・・
ヒヒやサイ、サメの導入も単に監督の悪ふざけにしか思えなくて、総じて個人的には残念でした。
唯一突出してたデンゼル・ワシントンを、もっと活かして欲しかったなぁ。。あと医者の人もいい味出してました。
王道すぎて話の展開が既視感あり
悪い王、賎民だが本当は王子、策士。想像したとおりに話が進む。涙が出る程、心をうつシーンは特にない。力が全て、な世界観。
CG過ぎない所が贅沢で良い所と思うけれど、そもそも私の世代はCGなしの大作をたくさん観ているので、納得以上の感慨はない。
この時代の民衆の熱狂に、現代の民衆を重ねて見ていた。憂さ晴らしのための熱狂で、政治が左右される様は、今も昔も変わらなくて愚かだなあ、と鑑賞中に考えていた。監督が、今、この作品を撮った意図はなんだろうか。
ド迫力のコロシアムです!ワシントン様最高♪
グラデⅠも良かったけれど、今回は最高でした。特に悪役のワシントン様の表情がふるまいが本当に素敵でした。悪役なのに、憎めない深い何かを感じました。
長い映画なのですが、自分はあっという間の時間でした。細かい事はいいません!この映画は是非是非、是非是非映画館で鑑賞する事をお勧めします。
1作目は至高。蛙の子は蛙なのか?
最初に、これから観ようと思っている人へ。
まず本作、前作というのか1作目の「グラディエーター」はまず見るべき。ほぼ必須レベル。観ないと「トップガン マーヴェリック」以上に満足度が変わる。
あと、2時間28分の作品な上に幕開けを含めると2時間45分程度。事前にトイレへ行き、利尿効果が高めのドリンクは避けた方が良いかもしれない。
パンフレットやグッズは、残念ながら販売されていない。
あとは、なるべく大きなスクリーンで音響が良くて没入感の高いスクリーンがおすすめ。
2024/11/19、Dolby Atmos+TCX+レイトショーのベスト席で周りのノイズ無しという、まさに映画鑑賞する上ではかなり理想的な環境で観たこともあって、その臨場感や没入感は半端なかった。Dolby Atmosの立体音響とTCXの振動が相まって、まるで当時のローマにタイムリープしてコロッセウムの中に自分が立っているかのような没入感。剣戟の音や観客の歓声が、体の奥底まで響き渡り、普段の映画鑑賞よりも数倍の臨場感を味わえた。
24年ぶりの続編とは思えないほどの迫力と感動だった!前作『グラディエーター』を劇場で観た時のあの高揚感が蘇ってきた。
以下、ネタバレあり。
ストーリーは、前作の主人公マキシマスの息子が、父の意志を継ぎ、ローマ帝国の腐敗に立ち向かうという、王道の復讐劇。そこまでは良いんだけれど、息子は殺されなかったっけ?否、1作目のルシアスがマキシマスの息子という新事実が作中で判明。スターウォーズのそれは自然に受け入れましたが、今回はなんとも後付け設定な感じだ。まあ、そこは置いといて、そこに駄目な兄弟のローマ皇帝やら、カリスマ性の高いローマ軍指揮官やらルシアスの母などとの新たなドラマが加えられていて2時間28分映画館に拘束されたが飽きさせなかった。1作目へのリスペクト感は高く、特にマキシマスのカリスマ性が2作目でも高く、息子であるルシアスがマキシマスになろうとしていくところが1つの見どころ。ただ、マキシマスのカリスマ性が高すぎて、マキシマスが成し得なかった事は出来たが超えられなかったような感じがする。
1作目から続く壮大な世界観と、そこに息吹を吹き込むVFX技術の進化には驚かされた。コロッセウムでのアクションやバイオレンスや緊迫感は、なかなかの見どころ。コロッセウムに水を張り、海戦を再現するシーンは、最初はこんな手間な事あり得んと思っていたが、後から調べてみると、初期のローマのコロッセウムでは実際に海戦が行われていたことがあると知って驚いた。歴史的な事実を踏まえて、これだけのスケールの映像を作り上げたスタッフの熱意に感心。
ルシアスが自分の人生をかけて戦い、自由を求める姿に深く共感した。若きルシアスの葛藤や成長を見る中で、自分自身の若き日を思い出した。年齢を重ねるにつれて、社会のしがらみや不条理に縛られているような気がすることもあるけど、この映画を観て、もう一度自分の人生を見つめ直すきっかけになった。
『グラディエーター』という伝説の作品に、新たな続編が加わったことは喜ばしい。続編を作るのは難しいことだと思うけど、かなりの良作に仕上がっている。佳作。
迫力ある映像は楽しめたが、双子の皇帝がザコ過ぎる
迫力ある映像は楽しめた。将軍の方が強くて人気があるのに、どうして双子が皇帝になれたのかと思ったが、皇帝も奴隷商人に利用されていた。本当の悪は上に立たずに人を操る。
トップガン マーべリックは前作を超えたが、24年ぶりの本作は、前作を超えたとは言い難い。ポール・メスカルはラッセル・クロウと比べて若さはあるが迫力に欠ける。それだけじゃなく、主人公ルシアスに感情移入が出来ず、心の底から応援出来ない。
さらにヒヒ?とサメは、トラより強いの?いつトラが出るかと思ったらサイが出た。ついでにゾウやカバ(コビトカバは可愛いからダメ)も出して、猛獣バトルロイヤルにしたら、コロシアムの観客はもっと喜んだか。(?)
主役が生き残ったので続編Ⅲがありそうだが、今度は奴隷商人の息子がルシアスに復讐するの?続編が出るたびにスケールは大きくなりそうだが、面白さや興奮度は下がりそうで多分観ない。このレビューを書くのに何日もかかったし、もう書くことがない。
巨匠リドリー・スコット。巨匠と呼ばれるようになったら終わりが近い。
期待し過ぎました。
ド正直な裏切りと弱肉強食の連続!
もっとひねって主人公の人柄に惹かれて
仲間を増やし王子としての力(魅力)を出して
他のグラディエーターや民衆を引き連れて欲しかった。
上映時間の中で挿し込める所は何ヶ所も有りましたし、脚本次第でどうにでもなったと思います。
それは私の宿命じゃない
こないだ鑑賞してきました🎬
グラディエーターの24年ぶりの続編ですね。
ルシアスを演じるのはポール・メスカル🙂
前作の主人公マキシマスの息子というのは恐らく後付け…いえ野暮でした。
序盤で最愛の妻アリセットを失い、失意にくれる彼は、奇しくも父親と同じ剣闘士として生きることに。
やはりマキシマスの血を色濃く受け継いだようで、すぐさま剣闘士たちのリーダー的存在になります😀
彼がどんな行動をとっていくのか…目が離せません🫡
悲劇でやさぐれつつも、心まで腐ってはいない男を目と表情で体現しているポール・メスカルには感じ入ります。
アカシウス将軍にはペドロ・パスカル🙂
優秀な将軍でありながら民を思う気持ちもあり、戦争の捕虜には「敗者に哀れみを」という心情を持つまともな彼。
戦争が好きなわけではなく、妻との休暇を皇帝に願い出る面も。
役柄上、しかめっ面が多いですが混迷の時代にあって数少ない信念を持つ男をペドロ・パスカルがきっちり演じます😀
ローマの双子皇帝、ゲタとカラカラにはジョセフ・クインとフレッド・ヘッキンジャー🙂
どうしようもないボンクラ皇帝を、とても憎たらしく演じた2人もまた、作品を彩ってくれました🤔
そしてルッシラには引き続きコニー・ニールセン🙂
前作から24年経ちますが、あんまり変わってないですね😳
年相応な部分もありますが、皇族の気品は今作でも健在🙂
登場シーンはちょっと驚きでした😀
マクリヌスにはデンゼル・ワシントン🙂
彼がしょぼい役をやるはずがないので、ストーリーにも深く関わってきます🤔
時折見せる表情には抜け目ない鋭さがあり、野心が見え隠れします。
彼は前作のプロキシモ的な立ち位置なのか、それとも…❓
デンゼル・ワシントンは目で訴える力に優れた俳優さんですよね🤔
相変わらず戦闘シーンは圧巻でした👍
リドリー監督はもういい歳なのですが、これだけの大作を撮るエネルギーはどこから来るのか、感服します🫡
ラストへの持っていき方も王道的ながら、盛り上がりますね👍
また、海外ドラマ「スパルタカス」に出演していたピーター・メンサーの姿が観れたのは、嬉しいポイントでした😁
監督らしい壮大な歴史スペクタクルで、前作が好きな方もシリーズ初見の方もどちらも楽しめるはずですよ😀
ローマに命をかけた男たちの生き様を、是非映画館で体感してもらえたらと思います🎬
映画館で見たい作品
いやー良い続編でしたね。
…まぁ正直前作ほとんど覚えてないんだけど、前過ぎて。
ただそれでも凄く面白かった。
ストーリーは王道ではあるが、途中からの気分の上がり方が半端ないですね。
加えてそれぞれの配役が素晴らしい。
特に王役の二人。クズみたいなやつなんだけど、見ててイラっとするクズっぷり。それが良い。後はデンゼルワシントンがまた良い味出してる。
戦闘シーンも迫力があり、是非映画館で見て欲しいですね。
終わり方としてはスッキリとまではいかないまでも綺麗には終わったかな。
流石にこれで続編は無いと思うけど、見て良かったな。
穂の中を歩くマキシマス
観た後に知ったのですが、R指定だったのですね
最初の猿?犬?との闘いから
あ〜結構これえぐいな〜
その後も首が飛んだり傷口がグロかったり
ラッセル・クロウの時もR指定でしたか???
ルシアスがマキシマスの息子と言う設定は、1作目の時にはルッシラのみぞ知るということになりますね
でもそう言われれば1作目のルッシラとマキシマスの関係を思い出すと、そういうことだったのかと納得がいきます
うまく繋がってるな〜
なるほど
父マキシマスと同じ運命を辿るルシアスという感じで、
1作目のグラディエーターほどの緊張感はなかったかな
闘いのシーンは若干今回の方がR指定らしく、その描写は少しえぐいと感じたものの 最後は、故皇帝アウレリウス、父マキシマスの願いを受け継ぎ、やっとルシアスがローマの民を守り抜く事ができたというなんとも綺麗なジ・エンド
1作目の最後コモドゥスへの復習を遂げ、亡くなったマキシマスが穂の中 家族のもとへ向かうシーンが心に残りましたが、今作の最後にもその穂の中を進むシーンが流れ、やはりそこが1番心に響いた気がします
え、1からそうだったの?早く言ってよ。
11月18日(月)
フォトグラファーの友人とユナイテッドシネマ浦和で「グラディエーターⅡ」をIMAXで鑑賞。
終映後に友人から「グラディエーター」のブルーレイ・エクステンデッド版は劇場公開より約17分長く、その中でルッシラ(コニー・ニールセン)がマキシマス(ラッセル・クロウ)にルシアスは貴方の子だと告げるシーンがあると聞いた。
え〜、リドリー・スコットは何でそんな重要なところをカットするんだよ。早く言ってよ。(確かに1では若い時にルッシラとマキシマスが良い仲だったと匂わす所はあったし、姉のマキシマスへの愛にコモドゥスは嫉妬するのだ。25日前に再上映を観たからこの辺は記憶に新しい。)
「マキシマスが死んだ妻子とローマの為を思って闘うのに、ルシアスが実子だと判ると観客側に(実子のためだと)その思いが薄くなると思ったのではないか」と友人。うーん、そうか。さすが映画秘宝ライターだ。
それでマキシマスのルッシラへの台詞が「ルシアスは無事か?」だったのか。
カラカラとゲタの双子皇帝やマクリヌスは実在したけれど、実際は映画の物語とは違うようで、正確な史実を知るにはグレシャムの法則さんのように「ローマ人の物語」を読まないといけないのかも知れない。
でも、そうすると「史実と違うやろ」と物語が楽しめなくなってしまうと言うのも判る。映画のために作られた物語を楽しむしかない。
第一作の内容が油絵風に描かれるタイトルバックで始まる。
皇位継承者であるため命を狙われないよう母ルッシラは息子ルシアスを逃がす。「いつか迎えに行くから」と。ルシアスは彼の実の父がマキシマスである事を知らない。ルシアスは名をハンノと変えヌミディアで暮らすが母の迎えは来ない。16年が過ぎた。(これは後から判る事で、映画はこの後から始まる。)
将軍アカシウス(ペドロ・パスカル)のローマ軍が海から侵攻して来てハンノ(ポール・メスカル)の妻は殺され、ヌミディアは占領される。この海戦のシーンは仲々見応えがある。
ハンノは奴隷となり、奴隷商人マクリヌスに買われる。マクリヌスは、ハンノの妻を殺された将軍アカシウスへの怒りによる闘いにグラディエーター(剣闘士)としての強さを感じる。
ここからは第一作と同様の展開でハンノはグラディエーターとして頭角を現し、マクリヌスはハンノを率いてローマに行き、自らの野望とともにローマで権力を増して行く。彼は皇帝に取り入り、上へと昇っていく。
将軍アカシウスの妻となった母ルッシラと再会したルシアスは父親がマキシマスである事を告げられる。
ルシアスは闘技場で将軍アカシウスと対峙するが、アカシウスを殺す気は失せていた。しかし、かつての夢のローマを取り戻そうと画策し軍勢を用意していたアカシウスは皇帝ゲタの命により弓で射られ殺されてしまう。
マクリヌスは脳梅毒の皇帝カラカラを焚き付けて弟ゲタを殺させ、自らカラカラを殺す。そしてルシアスの眼の前でルッシラを弓で殺す。
将軍アカシウスがローマに攻め入るために用意していた軍勢がローマにやって来て、ローマ軍と対峙する中、その前でマクリヌスと闘い倒したルシアスは、夢のローマを取り戻そうと説き、両軍の衝突を避けるのである。
闘技場で闘わされるのが第一作では虎だったが、今回は獰猛な猿、サイ、闘技場に水を張った海戦の再現の際には鮫を泳がせるなど、ちょっとやり過ぎ感有り。
マクリヌスを演じるデンゼル・ワシントンが、いつもより絞った体でさすがの貫禄を見せる。ポール・メスカルよりも良かった。
第一作のラストでマキシマスが仇を取った時のカタルシスは、本作では感じられなかった。
名作の続編だけあってお金かかってるとは思う
なにせ、前作から時間が空いているもので、内容がうろ覚えでした。
映像としては闘技場をはじめローマの大きな建物や船の戦いなどの規模が大きく、迫力があってすごいと思いました。
かなりお金をかけたことでしょう。
残虐な剣闘を見せ物にしている古代ローマということで、首を刎ねとばしたり、暴力的な表現が多いのも、異文化を表現した映像として、良いとは思います。(個人的には残虐なのは嫌いだけど)
ただ、ドラマとして感じる面白さはいまひとつだと思いました。
例えば、死んだ妻が本作で主人公に与えた影響は、どれだけあったでしょう?
戦争で妻が死んだところまではとても愛していた風に見えたのに、実際に将軍と剣闘の一騎打ちになったとき、戦いながらちょっと喋っただけで心変わりして、「え?奥さんの仇がそんなに簡単に許せるの?」と思ったし、奥さんの存在感が空気だと思いました。
それに、母親に捨てられたと感じて恨みに思っていたのが心変わりするには、何かもっと、ドラマチックで大きな出来事があるべきではないでしょうか?
心理や登場人物同士の感情のつながりという点で見たときに、ドラマとして表現が薄いと感じました。
それなりに良いと思います。
ただ、なんとなくいまひとつ足りない気がします。
古代ローマに吹き荒れる血汐の嵐!
あの名作「グラディエーター」の続編を、名匠リドリー・スコットが創るんだから、期待しないわけにはいかない。
予告編で見かけた数々の映像は、まさに興味をそそるものばかりだった。
平日の昼間って事もあってか、映画館内は壮年世代の人で、かなり入ってました。
さて、本編ですが・・・
大猿?との戦いは、なかなか見応えありましたね。まぁ、全体をとおしても、手が飛ぶ、首が飛ぶ、ストレートなグロい映像はリアルで楽しませてもらいました。
ただ、予告編で見たサイとの戦いとか、コロッセオに水を敷き詰めての海軍戦を模倣した戦いとか、思ったほどではなかったかな。
オープニングで海戦を見せつけられているもんだから、大掛かりであってもコロッセオのそれは、ちょっと迫力不足に感じてしまった。そもそも、あの時代にコロッセオに水を敷き詰めて船を入れることが可能なのか?ってところが気になって、リアルさを感じられなかったのも要因かもしれない。まぁ、そういうストーリーだからと割り切っちゃえば良かったんだろうけど。
主役の俳優さんもちょっと弱いかな。
グラディエーターとしての戦いが、安心して見れちゃうと言う致命的な感じだった。ラッセル・クロウみたいな危機感というか、迫力があまり感じられなかった。
【ネタバレ】
ラストにしても呆気なかった。
ローマ帝国が新たに生まれ変わるってのが、メイン・テーマになるのかな。
五千の反乱軍と六千強の近衛兵が対峙して一触即発の場面(CGかエキストラか分かりませんが、凄い人海戦術でした)も、ただの睨み合いで済んじゃったし。
どの場面も迫力満点で大掛かりだし、面白い作品ではあるんだけど、危機感っていうか、ドキドキする興奮がイマイチ感じられなかった残念な一本です。
競技場のスケール感が凄いがグラディエーター物語としては前作の繰り返し 主人公の人として、剣闘士としての優秀さ、説得力が今一つ感じられない
ローマ軍により捕虜となったルシウスは奴隷としてコロシアムに送られる。
彼は剣闘士として買われ、やがてローマ帝国の圧政から奴隷を解放し、自由と正義のために戦い始める。
前とは別のグラディエーターの話と思っていたら、まさかの前作の主人公の子だったということが中盤以降明かされる。
自分は知らずに鑑賞したが、あらすじとして、あちこちで事前に明かされていたので、知ってたとっしたらなんともったいぶった明かされ方か。
ヒット作2作目の良くない方のあるあるとして、前作と同様の展開で、1作目よりスケールアップ。
より派手な見せ場を用意。
冒頭の海戦だけでなく、実物大に建設されたコロシアムで再現される海戦がすごい。
競技場に水を張り実物の舟で戦い、観ずには鮫まで解き放たれてる。
他に人間だけでなくもサイやサルまで決闘に導入。
しかし、緊張感と、最初の目新しさでは前作に譲る。
しかも血縁者の復讐と言う話で、本人の人として、剣闘士としての優秀さ、説得力が今一つ感じられない。
主役俳優は、前作ラッセル・クロウの圧倒的な存在感には負けてて、小さく見える。
デンゼル・ワシントンの狡猾ぶりと皇帝兄弟の凶悪さは、憎たらしく策謀巡らせ自ら剣をとって戦うホアキン・フェニックスの悪者ぶりと拮抗するか。
何分前作の続きで、前作の焼き直し感は否めない。
前作が無く本作が初ならもっと評価が高かったと思う。
あと、これだけの超大作なのに、なぜパンフレットが未製作???
以下余談ですが、それにしても最近は、お金がかかってるとCGの使い方がとても上手くて、全くわからない。
いまだにすごいシーンが実物であったほうが、本当に凄いと感じてしまう。
さすがにサイ、サル、サメはCGだろうが、実物で凄いシーンがあってもCGと見分けがつかないので、なんかもったいない気分がするのは自分だけでしょうか。
楽しみにしていた作品に大満足
前作が偉大なだけに
その続編となると期待も大きくなります
しかし、その大きな期待の更に上の感動をもらいました
完璧な続編です
この作品の映画としての評価は自分には分かりません
自分なりの感動ポイント
前作からの時間の経過が大きな要因になっています
初めて前作を観たのは20年くらい前か?
その間、社会情勢や世界情勢も変わり
自分自身の状況も大きく変化しました
人生って喜びもあれば
わだかまりもありますね
還暦を過ぎた自分が抱える悩みみたいな
ネガティブな気持ちへの
答え合わせのような場面や台詞が劇中にあって
そこは感極まりました
救われたような気がしました
エンタメ作品としてのみならず
自分にとっては人生の歩みを確認させてくれる
素晴らしい作品でした
大切にしていきたい作品との出会いです
IMAX版にて鑑賞
呆気なさが勝り、観た後に熱き情熱が沸き起こらなかった。
どうも世間の選挙結果が気になるこの頃。
問題あって辞めても不死鳥の如く蘇る。
I'll be back!! 正しくタ-ミネ-タ-。
ばつが悪い人 続出しそうだね。
それを踏まえて今日は「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」観たのよ。
2000年グラディエーター公開作の正当な続編らしい。
前作はアカデミ-賞 作品賞受賞でしたね。
--------展開
今作、前作に引き続き 混沌とした腐敗政治の世の中で
マキシマスの隠された息子ルシアス・ヴェルス(ハンノ)の活躍を描く。
母ルッシラの計らいで コンモドゥスが討たれた後、権力闘争に巻き込まれるのを避けるため、ローマから亡命。後にローマ軍の侵攻の戦いで妻を失い自分は捕虜となり剣闘士の道へ。
母と再会するが激しく罵る息子。自分が何故ここに来たのか その運命に答えるべく父マキシマスの輝かしい功績を知る。
一目見てもアフォ丸出しな ゲタとカラカラ(兄弟共同皇帝)の二人。
コレら皇帝や元老院を利用しローマ支配を企む悪い奴 マクリヌス(役:デンゼル・ワシントンさん)の動向に目が離せない。
果たして、狂ったロ-マに秩序或る世界をルシアスは導くことが出来るか~
---------
まぁ、CG使いまくりですが 海戦、城壁への猛攻など見せ場は良かった。
中々のアクションだったと思います。
コロッセオでのグラディエーターとしての戦いも楽しんで観れましたよ。
中でも船での戦い。コロッセオに水引いて船浮かべて、落ちたらサメの餌食。
なんちゅう場面。ありえんと思ったが、調べたらそう言う想定の作りが有ったそうでちゃんと船上決戦出来るんですね。
謀反を企てた罪で、マルクスと母が捉えられ、トドメを刺さなかった息子ルシアスに代わり 騎兵からマルクスは数本の矢に打たれて死ぬ。
混沌とした展開に続き、アフォ丸出し兄弟2人が マクリヌスによって暗殺。
そして最愛の母もコイツの放った矢で殺される。
共同皇帝の思想がも一つ馴染めないのと
二人のおバカキャラが、 だよね~感を醸し出していて
普通に暗殺がさっさとされると思うね。
なんや 結局、マクリヌスと ルシアスの一騎打ち~じゃん。
想定内の展開でしたね。
川で最終決戦。 アッサリ気味で片が付く! チャンチャン!!
めでたく ルシアス・ヴェルス(役: ポール・メスカルさん)の支配する正しき秩序が取り戻されるって展開で 終わる。
う~ん。なんか見応えはソコソコ有ったのだが
結果へ導く為の展開があんまり感動しなかったかも。
アッツイ込み上げる 怒りが沸いてこなかったかな。
そこが残念でした。
興味ある方は
どうぞ 劇場へ!
SHARK
前作から四半世紀の時を経ての続編というとんでもスケールの今作。前作を予習してから向かいました。
前作からがっつり繋がっている作品なので、主人公のルシアス含め前作から成長した人物、血筋の人物が登場してくるのも事前に観ておいて良かったなーと思いました。
というか形式的には前作の流れに沿いつつ、時代の変化だったりで描くものを増やしたという感じなので前作からの壮大な変化はあまりでしたが、前作との比較がしやすいという点では良かったです。
戦闘シーンはどこを取っても鮮明に覚えているくらい激しいもので楽しかったです。
最初の襲撃での陸対海での攻防での爆発合戦は最高で、最初は爆弾を飛ばしあって相手の地形or船を壊しまくって、接近戦になってきたら弓で撃ち抜きまくって、そのまま近接戦闘で切りまくり落としまくりととにかく血で血を洗うシーンが続いて凄かったです。
コロッセオでの強化ヒヒが喉を食いちぎったり、グラディエーターたちの体をぐちゃぐちゃにしていく中で、ルシアスは抗いに抗いまくってヒヒと対峙していくもんですから否が応でもテンションが上がっていきます。
サイと共にやってくる相手に牽制を仕掛けたりする中で、仲間はがっつり角で貫かれたりする絵面はインパクトがありましたし、サイをうまいこと誘導してタイマンへ持ち込む流れだったりは立ち上がりそうになりました。
コロッセオを水浸しにして、そこに船とサメを放出するというもうスタンディングオーベーションものな絵面を見せていただいて感謝でしたし、ただの舞台装置に成り下がらずに落ちたら即死というトラップになっていたのも最高でした。
サメも食欲旺盛で落ちたら個々で食らいに行ってくれるので優等生でした。
デンゼル・ワシントンの好演が光りまくっていたマクリヌスの存在感は抜群で、ルシアスを食う勢いでした。
怪しそうな雰囲気を最初から醸し出しつつも、時より見せる優しさについ騙されそう、というか騙されていた気がします。
敵サイドの双子皇子の雑魚感は秀逸でした。
発言の一つ一つに重さがなく、その場しのぎのフィーリングで生きているかのようだったのがリアルでその薄さがルシアスやマクリヌスの存在感を際立たせてくれていました。
最終的にはとんでもないレベルの戦闘シーンが観れるのかなと思ったらルシアスvsマクリヌスのタイマン勝負なのでちょっと期待しすぎたなと思いました。
もちろんタイマン勝負は見応えありましたし、そこからあげる雄叫びなんかはゾクっとしました。
重厚な娯楽作で大スクリーンで楽しめて良かったです。
戦闘詰め込みまくり欲張りセットでお目目大満足なのでぜひ1作目と合わせてどうぞ。
鑑賞日 11/16
鑑賞時間 11:00〜13:40
座席 I-14
客ガラガラに対して内容比例。冗長。例によって今ひとつ盛り上がりに欠けカタルシスを感じさせない。 <謎> 「段田男」のオカるんは“せせり”のことで“日直島田”って奴は「ミヤコ蝶々」の孫なのか?
映画館公開第一日曜で席ガラガラ。ヤバいんじゃねぇの?東宝東和。CMにタケちゃん出てんじゃん。あっ、甲子園の客の儲けを持って来ればいいのか。(阪神の儲けを阪急に持って来れるのか?なんか揉めそう。)
前作はローマ時代劇のスペクタクルを期待し結果、この監督独特の密室劇「ミクロプロット」に肩透かしを喰らったのだが(歌ってるの「デットカンダンス」VOだよなぁ。と思って観てたらほんとにそうで、そのあと大河ドラマの歌も歌ってた。)なぜか周りの評価が良くアカデミー賞も獲った。あれから24年間納得いかない思いをしていたんだが続編公開。(4K上映もみ観たんが。)
まぁ、また同じことになるんだろうなと思いながら観に行ったらやっぱり同じだった。
冒頭の上陸戦、猿だか虎だかとの戦いやローマ背景CGは前作より増強したが時間が進むうち徐々にトーンダウン。
結局、クライマックスも予定調和で終わり。
そもそも前作の“子供”を逃す必要があったのか?と思わせる話に無理があるんじゃねぇの?
今やすっかりイコライザーのイメージが付いたワシントンにあの役をやらす必要あったのか?
まとめ
例よって「ミクロプロット」。
話が少し複雑になるが「パスカル」を含めた無駄が多い噛み合わなくラストも無理やりの“やっつけ仕事”て観てる客は消化不良で終わる。
謎だが上にも書いたが黒人が元老院に入れたのか?
またゴリ押しキャストかぁ?
まぁ、民主党の自爆で今度トランプになるからやっと“多様性”“ゴリ押し映画”が無くなるだろうし、民主党の力や流行りも終わるだろうから“混沌”無視の“ファンタジー映画”も終わり「本音(現実)路線の映画」に戻って「アメリカンニューシネマ2」出てきてが面白くなるかもよ。
結局、この監督のハイライトは「エイリアン」で終わりであとの作品は損切りの繰り返しの、貯金切り崩しか?
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