グラディエーターII 英雄を呼ぶ声のレビュー・感想・評価
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グラディゲイター
御年87歳になる巨匠映画監督リドリー・スコットは、近年驚異的なスピードで映画を撮り続けている。ちょっと前までは、マーティン・スコセッシを意識したコメントを残していたスコットだが、最近では生涯現役を公言していて、あのクリント・イーストウッド監督(94)をライバル視しているらしい。しかも今時珍しい金と手間がかかりそうな歴史大作を、ハイクオリティを保ちつつ、早撮りとスピード編集で次々と世に送り出していいる大勢な精力にはもはや脱帽するしかないだろう。
そんなリドリー・スコットが、本作についてこんなことをインタビューで述べていた。「残念ながら、人間は歴史から何も学んでいない。ひたすら過ちを繰り返すのみだ」と。皇帝の妬みをかい将軍からグラディエーターに身を落とした前作の主人公マキシマスに、実は息子ルシアスがいたという設定だ。紆余曲折があってグラディエーターとしてローマに連行されたルシアス(ポール・メスカル)は、帝国に対して復讐の焔をたぎらせるのだが、かつての父親の部下で現在は将軍となった男の妻になっていた母親と再会する....
来年1月に米国副大統領になるJ.D.ヴァンスが、「今のアメリカは衰退期の古代ローマ帝国とよく似ている」と言っていた。私は、先頃大統領に返り咲いたトランプならびに周辺の人物を、登場人物に当てはめながらこの映画をずっと見ていたのだが、これが結構あたらずとも遠からずなのである。映画業界において現在政治的なコメントは一切タブーのため、スコットが大統領選挙についてあれこれ直接語ることはないだろう。が、ローマの政治を陰で操るグラディエーター手配士マクリヌス(デンゼル・ワシントン)のモデルは、民主党政権のパペット・マスターバ◯ク・オ◯マとみてほぼ間違いないだろう。黒人奴隷の烙印や、米国ならぬローマを分断に導く策士ぶりはあのオ◯マそのものなのだ。
民衆の圧倒的支持を受けながら結局暗殺されてしまう将軍アカシウス(ペドロ・パスカル)がトランプで、おそらく梅毒もちのカラカラとゲタの皇帝兄弟は(C◯Aに暗殺された?)ジョンとロバートのケ◯ディ兄弟だろう。ルシウスの手となり足となり助ける元グラディエーターの医者ラヴィは、反ワクチンを掲げこの度保険省長官に任命されたロバート・ケネディJr.あたりだろうか。ゲイっぽい執政官とマクリヌスのやりとりは、何をかいわんやなのである。(デンゼルの同性キスショットが何故かカットされている)
つまりこの映画、グローバリズムという腐敗した共産思想によりアメリカの分断転覆を謀ったDSから、アメリカを救った男の物語として見ることが可能なのだ。リドリー・スコットが「人間は歴史から何も学んでいない」と語ったのは、まさにアメリカの現状そのものの事だったのではないだろうか。英雄アカシウス暗殺によりコロッセウムで起きた(議事堂襲撃を想わせる)民衆の暴動は、もはやCGサルやCGサイ、CGサメを仕込んだわざとらしい余興(やらせの外政干渉)では満足できなくなった民衆の“怒り”が爆発した結果ともいえるだろう。そんな茶番劇化しつつある政治イシューをギリシャ悲劇的シナリオに練り込んだ本作は、個人的に本年度屈指の出来と思われるのだが、反トランプといわれるアカデミー会員がそれをどう見るのか。来年3月の結果が今から楽しみだ。
ゲームオブスローンズを小さくまとめた感じ。
面白かったーー!!悪役デンゼル・ワシントンが素晴らしかったです。戦...
「続編」にした効果の是非
前作『グラディエーター』を観てからしばらく経っていたため、事前に自宅で復習してからの参戦。UNEXTのポイントを使い、TOHOシネマズ日比谷のSCREEN1(PREMIUM THEATER)で字幕通常版を鑑賞です。大きな劇場に客入りはあまり多くありませんでしたが、同時間帯に並行して字幕IMAX版、吹替版が掛かっているため、それぞれ好みの上映形式に分散されてのことだと思います。
で、観た感想ですが、流石のリドリー・スコット、一定レベルには楽しめる作品に仕上がっていると思います。ですが、現代(いま)になってわざわざ「続編」として作ったと言う意味ではイマイチかな、と。
なお、本作観終わってから(映画.comの)あらすじを確認したのですが、ここまで言っちゃってるんですね。本編では中盤まで「臭わせても明らかにはしない」展開ですし、一応、私は伏せながら続けます。そもそも、この「設定」は前作を観れば「0%とは言えない」かもしれないことですが、いざそう言われると「続編のために取ってつけたもの」と言う感じが強く、薄いエピソードを回想しながら「そうだった」と説明されても、主人公の動機づけと言うこと以外、それ自体が感動につながる「アゲ要素」にはなっていません。
次に、戦闘シーンについては、特にコロセウム(コロシアム)での第2戦は斬新なアイディアに興奮しました。第3戦ではすっかり元の状態に戻ってましたが別の会場だったのか?もし同じだったのなら、整備する人たちは相当大変だったことと思いますw ただその一方で、CGのアニマルは醒めますね。。前作のトラはめちゃくちゃ効果的だったのに、今作は一気にリアリティがなくなり、中でも序盤に出てきたサル(とイヌの掛け合わせ?)には「あちゃ~」と思いました。
そして、キャストについては、ポール・メスカルを筆頭に、双子皇帝役のジェセフ・クイン&フレッド・ヘッキンジャー等、「若手」の生き生きととした演技は見応えを感じましたし、「ベテラン」デンゼル・ワシントンも負けずに伸び伸び演じてて良かったです。そして、前作からの引き続いてルッシラを演じたコニー・ニールセン、今もなおお美しく素敵でした。
と言うことで、作品として悪くはないものの、この筋で続編作るならもっと丁寧に、何ならドラマシリーズにした方が良かったのかな、と。或いは、新キャラクターも魅力的だったので、世界観だけを引き継いで「アナザーストーリー」にすれば、もっとアガれたような気もします。ちょっと残念。
極上の映画体験をIMAXで
歌舞伎のよう
水上での合戦をコロセッウムで再現する見せ物場面は、たっぷりの水、立派な船、シャークなどのセット含めて壮観だった。こういう感覚は源平の屋島の戦いを踊りで再現して見せる歌舞伎みたいだと思った(本当に殺したりしないけれど)。他にも、実は実は、裏切り、家宝(指輪や甲冑)、血の繋がり、母の犠牲、父の仇を狙う息子など、歌舞伎の世界そのもの。アカシウスの最期は黒澤明監督「蜘蛛巣城」の三船敏郎のようで見事だった。筋肉がついた美しい身体があって可能な最期の姿。
ペドロ・パスカルが居るだけで安心、エレガントな振る舞い装いのデンゼル・ワシントンにも安心していたけど油断してた、やられた!
ガレー船を見て思い出したのは「ベン・ハー」のチャールトン・ヘストン。ヘストンが拳銃持っていいだろう!の会のトップであることを後に知ってショックを受けたけれど、(多分)中学生の時にベン・ハーと十戒を見てガツーンと受けた感動はとても大きかった。
凄い・・ここ迄
傑作だけど·····
素晴らしい出来だとは思いますが、前作が余りにも良すぎたため少し物足りなく感じてしまいました。
史劇スペクタクルの傑作の続編としては勿論及第点です。コロッセオの戦闘シーンは迫力満点でしたし、オープニングの海洋シーンも良かったです。
良く作ったなと思いましたし、リドリー・スコット監督は早撮りとしても有名だけど、前作ナポレオンから1年で壮大なセットを組んてあっという間に撮影して編集して公開とは恐ろしすぎます。
主演のポール・メスカルは正直まだ日本では駆け出しの俳優なのでラッセル・クロウと比較するのは余りにも可哀想。だからこそ彼を盛り立てる意味でももう少し有名どこを出して欲しかったです。
デンゼル・ワシントンだけでなく、彼の味方になってくれる剣闘士の仲間が後2、3人いたらもっと深いドラマチックな展開が期待出来たのではないかと思っています。
それと前作壮大な音楽が圧巻でしたが、今作は遠慮気味でしたね、ハンス・ジマーなんで担当しなかったのかな?あの音楽大好きなんです。
さて、さらに第3作の構想も視野に入れているらしいが、それについては全然構わないが、一体どうなるのか?
前作、今作共にある程度史実を踏まえているとのこと。私はほとんどフィクションだと思っていたので少々驚きました。
グラディエーターは私のマイフェイバリット作品の1本なので、続編の度に評価が下がることだけは無しにして欲しいです。
自由をもとめ。
将軍アカシウス軍率いるローマ帝国軍の侵攻で妻を亡くしたルシアスの話。
囚われの身となり…、闘技場で闘い光るルシアスに目をつけたマクリヌス、そのマクリヌスに買われ飼われて剣闘士になるルシアスだったが…。
字幕で国の状況下が流れる冒頭、その直後からの大船での殺り合い、1作目は配信で観たけれど、ん~人物相関図がずっと?で。コロセウスでの生か死かをジャッジする化粧してる兄弟?は、何となく1作目に出ていた子供?と記憶はあるけれど、ストーリーが進むにつれルシアスの親、関係性は分かってきたものの、ストーリーの大筋は分かるけど細かい処までは把握出来なかったしストーリーにハマらずで眠くなっちゃったかな。
ラストのルシアスとマクリヌスの殺り合いは時間で言ったら短いけど迫力ありで圧巻だった!ただ少し前に配信で観た1作目の方が話も分かりやすかったし面白かったかな個人的に。
デンゼル・ワシントンさんはイコライザーとは雰囲気が全然違いで、今作の役の方がシブくてかっこいいね。
2000年に公開された初回作の続編。今回は初回作に登場したマキシアス将軍の息子であるルシアスが主役。面白かった。
将軍アカシウス率いるローマ帝国軍により、愛妻を殺されたルシアスは復讐を胸に謎の男と共にローマへと赴きグラディエーター(剣闘士)となる。
その頃のローマ帝国には残忍な双子の皇帝が君臨している。民衆の幸福と国家の安寧を願うアカシウス将軍は密かに帝国の転覆(双子の皇帝の排除)を計画するが、召使の密告により計画はバレ闘技場でルシアスと戦うことになる。
ところが、アカシウス将軍の夫人が実母であると知ったルシアスはアカシウス将軍に戦うがとどめを指すのを躊躇い、その結果アカシウス将軍は皇帝の近衛兵に弓で射殺されてしまう。
その最中、双子の皇帝とルシアスの実母は皇帝の座を狙う側近により殺されるが、ルシアスはその側近を追い詰めローマに平和を取り戻す。
ストーリーも展開もとても面白くアッと云うまに過ぎてしまった。
そこそこまぁまぁ─質はいわずもがな
前作は何度見たか─テレビ画面上だけですけど・・・、前作の感動や優れたところをけっこう知っているだけに、この続編には期待と不安が、どちらも相当なものがありました。
始まり・・・かっこいい・・・前作を引きずるような出だし─別に前のものを踏襲して欲しいなどとは思っていなかったのですが、見終わって、かなり1作目と同じような構成だったなぁという感想。だから安心して楽しめましたが、逆になんか物足りない感じも・・・
ローマのためとか言いながら結局は私利私欲のあの人も相変わらず嫌な感じでなんか良かったです。
どうしてもデンゼル・ワシントンを中心にしなければならないのかなー・・・まぁ実際素晴らしい見応えあるパフォーマンスだったし、引きつけられましたが、展開やストーリーまでもが大俳優に引きずられてしまっている感もあったかと─致し方なしと思いつつもケリのつけたがちょっとイマイチな気がしました。
でもまぁそこそこ楽しめた感じです。
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