「アイデンティティの危機と乗り越え、とかなくていいの?」グラディエーターII 英雄を呼ぶ声 うさぎぐさんの映画レビュー(感想・評価)
アイデンティティの危機と乗り越え、とかなくていいの?
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アイデンティティの危機と乗り越え、とかそういうものはなくてもいいのかなー。
自分がローマの皇帝の一族である事を知りながら、あえてヌミディアの民と共にローマ軍と戦ってるのだから、既に相当なアイデンティティの変容を経験してるハズ。
そこからもう一回転して、ローマの理想に目覚め直すんだから、相当な強度の試練(精神的にも)を経て自分を見つめ直す必要があると思うんだが、なんかスルスルと行っちゃう。目の前に悪き皇帝がいるのに何もせず、なんだか普通に格闘士となり(自暴自棄になったりしないの?)、将軍を殺してもあっさりスミマセンでした、という感じ。
脚本の書き方みたいな風に言うと、ぜんぜん「アーク」がない。
おそらく、ローマの夢は、アメリカの夢で、暴君から逃れ、対立を超えて、もう一度夢を取り戻そう、というのがメッセージかとは思うんだけど、伝わらないよね。言葉としては伝わるけど、スルーな感じ。
あと、今どき白塗りの狂皇帝というのもいかがなものだろうか。
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