「何かが…足りない」グラディエーターII 英雄を呼ぶ声 REXさんの映画レビュー(感想・評価)
何かが…足りない
クリックして本文を読む
グラディエーターの続編。
おおむね面白かったけど、皇帝カラカラが暗愚な権力者のステレオタイプすぎて、なぜ皇帝になれたのか説得力なさすぎ…、どうせ実像とはかけ離れてるのだから、もうちょっと敵役として肉付けして欲しかった。
ホアキンが演じたネロのような底知れぬ怖さもなく、元老院の権力も感じられなかったので、ローマ兵たちが追従しているのがアホに見えてしまう。
こんな皇帝見限って、アカシウス側についちゃえよ! って、その展開だと主人公ルシアスが不用になっちゃうのだが(笑、心の中でなんど叫んだか。
なまじ、自分がローマ史をかじったので、余計もやもやしたのかもしれない。
デンゼルもペドロも貫禄の存在感、
運命のいたずらと血の因縁など歴史絵巻としてスケールたっぷりなのだが、
うちふるえるほどのカタルシスはなく。
ラッセル・クロウの影がちらつく。
気がつけば、去年も、年末にリドリースコット作品を観ていた。
御仁、尺が長いのは、余りよくない傾向かと。
コメントする