「北野武氏が激賞したのも納得の大迫力のアクションシーンは必見」グラディエーターII 英雄を呼ぶ声 矢萩久登さんの映画レビュー(感想・評価)
北野武氏が激賞したのも納得の大迫力のアクションシーンは必見
他人の作品を褒める印象がない北野武氏が激賞した『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』(2024)を映画の日(12/1)、TOHOシネマズ日比谷さんのIMAXにて鑑賞。
一部ネタバレあり。
『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』(2024)
『グラディエーター』(2000)の主役マキシマス(演:ラッセル・クロウ)の死から16年後の生き永らえた子息ルシアス(演:ポール・メリカス)を描いた続編、グラディエーター・サーガ。
ルシアスが剣闘士(グラディエーター)として頭角を現すまでの序盤は前作のストーリーを継承していますが、公開から四半世紀が経ちCG技術も飛躍的に進歩、コロッセオでのアクションシーンも大迫力でIMAXのスクリーンに映え、掛け値なしに観て損は無かったですね。前作は敵役ルキウス皇帝(演:ホアキン・フェニックス)の狂気を帯びた演技が出色でしたが、今作は奴隷商人のマクリヌス(演:デンゼル・ワシントン)が本人のキャリアでも珍しい悪漢を憎々しく見事に演じていましたね。
主役のポール・メリカスも『aftersun/アフターサン』(2022)、『異人たち』(2023)ではマッチョなイメージは一切ないのですが、本作ではビルドアップされた説得力ある体躯で驚きましたね。
サーガとしても24年越しに大団円での完結。ぜひ前作を復習した後の鑑賞をおススメしますね。
しかし『最後の決闘裁判』(2021)、『ハウス・オブ・グッチ』(2021)、『ナポレオン』(2023)と老いて益々盛んなリドリー・スコット監督には脱帽です。