「グラディエーターぶりを満喫」グラディエーターII 英雄を呼ぶ声 むっしゅさんの映画レビュー(感想・評価)
グラディエーターぶりを満喫
リドリー・スコット監督自身の手による24年ぶりの続編ということで、前日1作目を視聴してからの観賞。続編は劣化するというのは昭和の頃の話で、この作品も全く劣ることなく逆にパワーアップ。個人的には甲乙付けがたいくらい古代ローマの世界に没入。
前作の善悪の構図は至ってシンプルだったが、今回はいろいろ捻られている分、面白味が増している。予告編など予備知識無しで見ただけに尚更。
そして前作同様今回もローマ皇帝は実在した人物。その人物像や功績は異なる設定になっているものの若いふたりの俳優が素晴らしい怪演を見せている。グラディエーターを斡旋するデンゼル・ワシントンの狡獪さも凄い。
主人公は前作のラッセル・クロウほどのネームバリューはないがグラディエーターぶりを遜色なく演じきっている。コニー・ニールセンの前作から1歳も歳取ってないのでは?と思える衰えぬ若さにも驚き。
コロシアムでの海戦シーンの再現とかマジか~という見所も多く、実際にその場でリアルに見てみたい衝動に駆られた。タイムマシン欲しい。ドラマと戦闘のバランスが良く全く飽きさせない。後半駆け足で進んでいった感も否めないほど2時間半があっという間で、まだ見たりなさをも感じさせる。ラストは涙がこみ上げてくるのだが、ここももう一押し欲しかったなぁというところで星半分減。
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