「濃縮還元特濃ローマ大河ドラマ」グラディエーターII 英雄を呼ぶ声 だむさんの映画レビュー(感想・評価)
濃縮還元特濃ローマ大河ドラマ
上映時間約2時間半。長い。
長いけど常に何かが起こっていて飽きさせないテンションで走り抜けた映画だった。
正直、話の展開は読める部分があった。明らかにボスになりえない小物過ぎる双子皇帝とかどうかんがえても惨殺されるに決まっているし、案の定殺される。主人公の剣闘士としての活躍はもちろん、手配師であり真のボスの政治的暗躍も複雑なようでシンプルでわかりやすい。
妻を失い復讐者となった主人公が剣闘士として死線を潜り抜け復讐者としてではなく人を導く統率者として成長していく姿と、皇帝への怨嗟から復讐者として完成されていたボスの対比も見事だった。
ローマに連れて来られたばかりの全てを恨む目つきから母を赦し、自分が本当にやるべきことを見定めた主人公の成長。見ごたえ満点のアクションシーンや闘技場内のギミックを活かした戦いも良かったが、剣闘士を統率する姿を描く事で人間的な成長を示していた。
いい映画だった。
コメントする