「名作の続編❗️長いけど価値あり👀✨」グラディエーターII 英雄を呼ぶ声 蜷川吝塀さんの映画レビュー(感想・評価)
名作の続編❗️長いけど価値あり👀✨
昨夜(2024/11/16)、レイトショーで観に行きました。
主人公ルシアスは、前作でマキシマスに憧れを抱いていた少年です。今回逞しくなって登場します。
腐敗したローマ帝国。民の暮らしは地獄そのもので、2人の皇帝は頭のネジが数本外れてしまっている兄弟、カラカラ帝とゲタ帝です。民の暮らしそっちのけで、自分たちの欲望を満たす為に躍起になっている様な連中です。
それに仕えるのは、寡黙な軍人であるマルクス。妻と民を愛する誰からも尊敬される男です。
ルシアスも愛する妻がいますが、ローマ帝国がルシアスたちの暮らすヌミディアに攻め入って来ます。
マクリヌスは剣闘士を斡旋したり、政府に口利きできる元奴隷の成功者。彼がどんな立ち回りをするのかが、本作の肝になります。
148分という上映時間は長いですが、劇場で観る価値は十二分にあります。中でも戦闘のシーンは臨場感たっぷりで、無意識に身体が動いてしまう程です。
しかしながら小言がゼロではありません。
ルシウスのカリスマ性はマキシマスと比べて肩を並べる程とは思えず、いつの間にかリーダー的なポジションになっていた事に、少し違和感を感じました。
マキシマスの武具が都合の良い場所に保管されていた辺りも、「…まあ、仕方ないよね」と察しました🙂↕️
好物の残酷な描写が多くあり、ことある毎に声が漏れてしまいました(笑)カラカラくんとゲタくんのキャラは、コモドゥスの狂気とは少しベクトルが異なり、ひょうきんさがありました。
男臭い映画ではありますが、そんな世界での暮らしを強いられている女たちの生きづらさや苦しみを想像しながら観ると、また本作が面白く観られると思います。