「SHARK」グラディエーターII 英雄を呼ぶ声 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
SHARK
前作から四半世紀の時を経ての続編というとんでもスケールの今作。前作を予習してから向かいました。
前作からがっつり繋がっている作品なので、主人公のルシアス含め前作から成長した人物、血筋の人物が登場してくるのも事前に観ておいて良かったなーと思いました。
というか形式的には前作の流れに沿いつつ、時代の変化だったりで描くものを増やしたという感じなので前作からの壮大な変化はあまりでしたが、前作との比較がしやすいという点では良かったです。
戦闘シーンはどこを取っても鮮明に覚えているくらい激しいもので楽しかったです。
最初の襲撃での陸対海での攻防での爆発合戦は最高で、最初は爆弾を飛ばしあって相手の地形or船を壊しまくって、接近戦になってきたら弓で撃ち抜きまくって、そのまま近接戦闘で切りまくり落としまくりととにかく血で血を洗うシーンが続いて凄かったです。
コロッセオでの強化ヒヒが喉を食いちぎったり、グラディエーターたちの体をぐちゃぐちゃにしていく中で、ルシアスは抗いに抗いまくってヒヒと対峙していくもんですから否が応でもテンションが上がっていきます。
サイと共にやってくる相手に牽制を仕掛けたりする中で、仲間はがっつり角で貫かれたりする絵面はインパクトがありましたし、サイをうまいこと誘導してタイマンへ持ち込む流れだったりは立ち上がりそうになりました。
コロッセオを水浸しにして、そこに船とサメを放出するというもうスタンディングオーベーションものな絵面を見せていただいて感謝でしたし、ただの舞台装置に成り下がらずに落ちたら即死というトラップになっていたのも最高でした。
サメも食欲旺盛で落ちたら個々で食らいに行ってくれるので優等生でした。
デンゼル・ワシントンの好演が光りまくっていたマクリヌスの存在感は抜群で、ルシアスを食う勢いでした。
怪しそうな雰囲気を最初から醸し出しつつも、時より見せる優しさについ騙されそう、というか騙されていた気がします。
敵サイドの双子皇子の雑魚感は秀逸でした。
発言の一つ一つに重さがなく、その場しのぎのフィーリングで生きているかのようだったのがリアルでその薄さがルシアスやマクリヌスの存在感を際立たせてくれていました。
最終的にはとんでもないレベルの戦闘シーンが観れるのかなと思ったらルシアスvsマクリヌスのタイマン勝負なのでちょっと期待しすぎたなと思いました。
もちろんタイマン勝負は見応えありましたし、そこからあげる雄叫びなんかはゾクっとしました。
重厚な娯楽作で大スクリーンで楽しめて良かったです。
戦闘詰め込みまくり欲張りセットでお目目大満足なのでぜひ1作目と合わせてどうぞ。
鑑賞日 11/16
鑑賞時間 11:00〜13:40
座席 I-14