劇場公開日 2024年11月15日

「見応えあるけれど、前作のハードルは高かった」グラディエーターII 英雄を呼ぶ声 しげさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5見応えあるけれど、前作のハードルは高かった

2024年11月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

見応えはあった。圧倒的スケールの舞台美術による闘技場の迫力、没入感、デンゼル・ワシントンの演技、前作とのつながり。一定の満足はあったけれど、それらは予期できた範疇のもので、登場人物の立ち位置や話の流れとしてはどこか既視感があった。
同じ皇帝にしても、前作のホアキン・フェニックスの記憶を上書きできず、主人公への感情移入、物語のカタルシスという点も少し薄れた。

どうしても24年前の前作と比較して観てしまうので、24年分の進歩を期待してしまい、評価厳しめかもしれない。前作がそれだけ良かった。

それにしてもリドリー・スコット監督は今月で御年87歳。衰えぬ創作意欲に敬意を表します。

しげさん