「見応えあるけれど、前作のハードルは高かった」グラディエーターII 英雄を呼ぶ声 しげさんさんの映画レビュー(感想・評価)
見応えあるけれど、前作のハードルは高かった
見応えはあった。圧倒的スケールの舞台美術による闘技場の迫力、没入感、デンゼル・ワシントンの演技、前作とのつながり。一定の満足はあったけれど、それらは予期できた範疇のもので、登場人物の立ち位置や話の流れとしてはどこか既視感があった。
同じ皇帝にしても、前作のホアキン・フェニックスの記憶を上書きできず、主人公への感情移入、物語のカタルシスという点も少し薄れた。
どうしても24年前の前作と比較して観てしまうので、24年分の進歩を期待してしまい、評価厳しめかもしれない。前作がそれだけ良かった。
それにしてもリドリー・スコット監督は今月で御年87歳。衰えぬ創作意欲に敬意を表します。
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