ウィキッド ふたりの魔女のレビュー・感想・評価
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長い
良いところ
歌は上手い
?なところ
前後編で3時間✖️2とか必要な描写だけとは思えん
クズ人間ばっかり、主人公含めてあんまりだれにも敬意が持てない
長い。話が進むのは謎ダンスと王宮だけ。それ以外はあってもなくても話は見える。前後編にする必要あるシナリオになるんだろうか。
歌はすごく上手い、確かに上手い。けどミュージカルって完全に作り物世界な作品に見えてあまり好みではないことに今更気づいた。変に感情やら行動をリアルな演技にするから余計に繋がりが見えない。後編見るかなあ。
どいつもこいつもクズ人間で場面上にいる必要ある?後編で雑に処理される以外に存在価値なさそうだけど、それは面白いんだろうか。はたまた急に親しげになってきても胡散臭くなりそう。面白いかな?
善悪の境界線のない世界の、唯一無二の物語!
最初に通常スクリーン、2回目にTCX、3回目にIMAXで鑑賞。
この物語のキャラクターは、確かにエルファバ以外は
100%の純度で”善”の人はいない。
でも、グリンダは「ハイスクールミュージカル」のシャーペイのようで
金持ちお嬢さまで自意識過剰&承認要求マックスのおばかなブロンドという
いわゆる観客の笑いを誘う役どころ。
「ポピュラー」を歌い上げるときの所作や表情何をとっても
10歳のときに初めて舞台版「ウィキッド」を見て以来
ウィキッドを自分で演じることを夢見てきて
これまでもアメリカの番組で「Wizard and I」や「dyfing gravity」を歌ったりもして
ウィキッド愛あふれるアリアナの、キャラクターへ魂を乗り移させたと思うばかりのコメディエンヌになりきった熱演から
目が離せない。
この撮影のために、歌手活動、ツアー、レコーディング、すべてを中止して
撮影だけに没頭しただけの熱量はある。
またエルファバは、父の愛、母の愛、妹からの愛、そして自分を求めてくれると思っていたウィザードからのパートナーシップ愛、モリブル先生からの子弟愛…そしてそっと心を寄せるフィエロからの愛…グリンダとの友愛…これまでの人生で、あらゆる場面で求め続けていていた愛をすべて断ち切っていかざるを得ない状況を、丁寧に描ききり
ラストの「Difying gravity」でその思いを激しく歌いあげる。
「愛を失うことを恐れて続けてきたけれど、すでに失っていた。
それが本当に愛なら、代償は大きすぎる。
私がもし一人で飛び立つとしたら、少なくとも自由」
そのセリフは、劇場の圧倒的な大画面と音圧を前に
涙が勝手にあふれて止まらなかった。(3度目のIMAXでも)
ミュージカル映画は、もともと録音しておいた歌に
あとで演じながら口パクするのが当たり前だが
このウィキッドは現場で歌ってそれを録音している。
「レ・ミゼラブル」もその手法だったが
ウィキッドは、ワイヤーアクションありのエルファバが
空中に吊り上げられ、ぶんぶん回転させられたり高速上昇や高速落下をしながら歌っているという点で、スゴさが桁違い。
シンシア・エリヴォは毎朝、ジムのルームランナーで
走り込みしながら歌うというトレーニングをこなしてから撮影に臨んでいたらしく
それだけの熱量が見てるこちらにも伝わって、感動せずにはいられない。
もちろん彼女もアリアナ同様、23歳で舞台版を見て以来
ずっと特別な作品だったと語っている。
やはり、ディズニーの白雪姫の主演女優が、アニメの白雪姫へのリスペクトがないと批判され続けていたのと真反対で、そんなに好きな作品に参加できてさぞ気合が入ってるんだろうなって、見てる側も安心して期待して見られる。
さて、前置きが長すぎだったが
タイトルに書いたようにこの作品では善悪の境界線はあいまいだ。
フィエロも最初は本を踏んだりするやんちゃ坊主だったが
動物好きであり、ライオン事件でエルファバの優しい心にふれて
グリンダよりエルファバに惹かれていく…
そしてエルファバも、フィエロの心の奥は
本当はやんちゃではなく、せつないものが潜んでるのを見抜き
彼に惹かれていく(その時以降のフィエロはもはや本を踏むような男ではなくなる)
そんな心の変遷を見ると
彼は決してグリンダ側の人間ではない。悪ではないのだ。
ラストで、エルファバが邪悪な泥棒だとアナウンスが流れ、
どうしちゃったのという顔をしたフィエロは、
愛馬に乗って学校を飛び出した。パート2で彼はどんな行動に出るのかも気になるところ。
「オズの魔法使い」は100年前に作られたものだが
その作者とはまったくの別人が、1900年代に作ったエルファバたちの前日譚が「ウィキッド」。
執筆された時代が、湾岸戦争や人種差別といったアメリカが抱えている「正義とはなんぞや」「大義名分に生きるべきか否か」という問題にあふれている時代であったから
作家も物語のキャラクターにそうした問題を読者に投げかけるべく落とし込み、大人向けの複雑なストーリーにしているらしい。
リアルな社会問題をリアルな人間心理で描いてるので
”長いものにまかれろ”、”寄らば大樹の陰”という思考で我々が普段から生きているように
モリブル先生の抱擁にこたえたグリンダも批判はできないし
モリブルとて、心の中では、自分がグリムリーを読みこなせるほどの魔法使いでない以上
オズの魔法使いの手下になるしか生きる道はないという思考ではないとはいいきれない。
グリンダのとりまきの生徒たちとて同じだろう。
みなそうやって、自分であることを押し殺して
いかに世を渡るかで必死なのだ。仲間外れは怖いのだ。
そんな誰もが痛感してることなのに、この映画をみて「悪者ばっかり」という短絡的な判断はなしだろう。
ちなみにこの小説は、デミ・ムーアが映画化を望んで映画化権を取得しユニバーサルが制作することになってたらしいですよ。
それが、スティーブンシュワルツがどうしても曲をつけてミュージカルにしたいと
デミやユニバーサルに直談判して、ミュージカルにする権利を得たそう。
結果としてこの舞台版は100以上の受賞歴がある、
世界中でもロングラン上演され続けている(日本でも劇団四季がやっている)愛されまくってる舞台となった。
そして満を持して、映画化…それも、もともとただの実写映画で作る予定だったユニバーサルが制作する奇縁で映画化されたのだ。
舞台版の内容に、小説(上下巻ある長編小説)のシーンをさらに追加して
舞台版では割愛され過ぎた内容を丁寧に描き、過不足ない150分にまとまった。
この映画は、1990年代のアメリカ社会の世相と、人間の闇心理…といった
重くなりがちな内容を、天才シュワルツの素晴らしい楽曲でライトなムードに昇華させた
素晴らしい作品である。
初回よりも2回目に鑑賞した時のほうが短く感じ、体感60分くらいに感じたし
さらに3回目では体感30分くらいに感じた。映画はもう500本以上は見てきたけれど
こんなに劇場でリピートしたいと思った映画で、さらに見るたびに体感時間があまりにも面白くてあっという間に感じるような魅力的な映画は初めてだ。
未見の人は、ぜひIMAXやTCXなど大画面&大音量で、オズの世界に没入して涙腺をぶっこわされに行ってほしい。
オズの魔法使へのリスペクトを感じた 悪い魔女はわるいのか善い魔女は...
独断と偏見
ミュージカルを観た人は良いかも
ミュージカルだったのを知らずに見たので、ミュージカル要素が多くてびっくり。もっと肌色の違いの差別に立ち向かう内面的な要素があるかと思っていた。歌や躍りは見る分にはよいが中身は無い。ミュージカルが好きな人以外は拍子抜けするかと。
眠い
結構話題のミュージカル映画という事で評判を聞いて見てみました。
素晴らしい映像、素晴らしい音楽、素晴らしいミュージカルのお陰で脳からアルファ波が大洪水を起こしてしまいなんと一回の映画で3回も意識を失いました…それぞれ何分意識が飛んだのか分かりませんが、とにかく眠かった。退屈な映画では無いと思うが、なんかリラックスしてしまうんだよね。
あとこの映画で完結では無く二部作か三部作か分かりませんが映画の最後に続くと出ます。
てっきり1話完結かと思っていたので中途半端だなと思ったら…続くときた。
舞台はオズの魔法使いの王国にある魔法学校のシズ大学入学から始まる。
足の不自由な妹の入学の付き添いで来た姉のエルファバ。彼女は何故か全身緑色で皆から忌み嫌われていた。妹は美しいが車椅子生活。それらの事に負い目があり暗く地味な性格だったがふとした事で強力な魔法を放ってしまい魔法の素質がある事が知れる。それを見た先生によっていきなり入学が決まり全寮制の寮に。所が突然の入学で受け入れできない。そこに美人で陽キャで能天気なグリンダが勘違いから彼女と同室になる。
全く水と油で反りの合わない2人は常にいがみあってドタバタコンビをやっていたのだが…
時を同じくして人間の言葉を喋れる動物の差別が大っぴらに行われる様になりヤギの先生が大学から追放されてしまった。話は思わぬ方向に進んでいく…
最後まで悪で悲しい
エルファバのウソで固められた世界で抗い西の悪い魔法使いとなる前日譚
最初はオズの魔法使いの二次創作のミュージカル映画化であることを知らずに見たけどとても楽しめた
動物が喋り魔法という概念が存在しエメラルドシティにいるオズが讃えられているがその裏ではオズが魔法使いではなかったり動物を喋れなくさせたりと陰謀がうごめき裏がある世界観の中で全てが真逆なエルファバとグリンダのストーリーが良かった
肌が緑色で魔法の才能に溢れているエルファバ
コミュ力が高く魔法の才能がないグリンダ
同じ部屋になり性格が正反対な2人はいつも嫌ってばかり。この時の「大嫌い!」は2人がいかに対立し嫌っているかがよく表現されていて単純に音ハメが凄く素晴らしいミュージカルだった。だけど同じ人が気になったり魔法使いになりたいなどの共通点が見つかり仲良くなっていく
そこで仲良くエメラルドシティに辿り着きエルファバが魔法使いになる…と思いきやオズは魔法使いではなく動物を喋れなくさせてたのはそのオズ本人。子供の頃から憧れ続けてきたオズとエメラルドシティは欺瞞に満ちた世界だとしエルファバは抵抗する
そして最終的にはグリンダはエルファバの誘いを断り、エルファバは西の悪い魔法使いとなってしまう。昔みたいにもう2度とエメラルドシティを目指し楽しむことが出来なくなり、結局2人は完璧に相容れることはなく、エルファバも自分自身のオズ達に裏切られた気持ちを優先した時の寂しさは計り知れないだろう
この時の「重力に逆らって」のラストの絶叫はまさにエルファバの鬱憤が解放されたかのようでまさにこの作品の真骨頂だろう
この完全に分かれてしまったエルファバとグリンダはどうなっていくのか?その後のオズやエメラルドシティはどうなるのか?とにかく続編が楽しみ
あと単純にCGとセットすげぇ
CGは特に歴史のヤギ先生や王子の乗ってたウマとかホンモノそっくりやわ
それとセットは冒頭のバラの畑を再現するために900万本用意したり、「重力に逆らえ」の時の飛行シーンはCGを使わずほぼ人力
とにかくこだわりが凄く、過去に何度も頓挫しかけてきたからか最高の作品に仕上げてお出ししてくれた
ジョンMチュウ監督はまさに素晴らしい監督だ
壮大で美しいミュージカル!
ミュージカルとの違い
個人的に、舞台は華やかさ、映画はストーリー、アクションを見に行ってるんだと思った。
ストーリー中心の舞台も、見に入っていますが。
ウィキッド、歌とダンスがいまいち入り込めなくて間延びして見ていました。
ミュージカル系の映画は他にも見ていてそっちは別に面白く見ること出来たのですが。
だいぶ、残念です。
ミュージカルはミュージカルで見るのがいいですね。
何だろう…最初から最後までエルファバに感情移入してしまって、ずっと胸が痛かったです…。
西か雪山か
ミュージカルは未見。
とは言えロングランであることは知る。
オズも魔法使いもあまり興味はなかったが、それだけ人を惹きつける内容なのだろうと興味津々、鑑賞した。
「レ・ミゼラブル」は進行がミュージカルそのままだったが、こちらは長さからみるに楽曲やセリフはミュージカルにない部分が加えられているのだろうか。
主人公二人の出会いと友情が生まれるまで、そしてこれから訪れるだろう試練への入り口が鮮やかなセットを背景に、とても丁寧に描かれていた。
そこにはアメリカのハイティーンが主人公となる青春ドラマっぽい葛藤が織り込まれていて安定感が、ゆえに懐かしさがあり愉快に鑑賞する。
などとラストに迫るほど思い出されたのは「アナと雪の女王」で、西か雪山かと眺めた。
マイノリティーの悪目立ちと、目立つことそれ自体が何らかのエネルギー、パワーであることと、その力を受け入れ、隠れるのではなく解放すること。そうして周囲へ及ぼす影響の責任もまた自ら負うこと。これらは宿命なのだろう。
覚醒した主人公は続き、どのようにこの宿命と対峙し、いかに解決してゆくのか。とても楽しみだ。
あと、もしかすると自己肯定感とは、生まれながら気づかぬうちに履かされてきたゲタの高さなのかもしれない、と観ながら思う。
登場したさいのミシェル・ヨーのカリスマがかった貫禄と美しさに息をのんだ!
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