ウィキッド ふたりの魔女のレビュー・感想・評価
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物語、歌ともにパーフェクト
歌は上手い
原作は読まない方がいい
劇団四季版を観て、映画を観て、原作を読みました。
原作の感想になっちゃうのかもしれませんが、原作は読まない方がよかったかもしれませんでした。かなりダークでした。
あぁあ、ここはカットされても(改編されも)当然だよね、って。
いわゆるヴィラン映画になるのでしょうか。
「西の悪い魔女」に名前を与えて、ただの悪役から信念を持ったヴィランにしちゃうとは。それだけ元の「オズの魔法使い」がアメリカで馴染みがもたれているのかということなのでしょうか。
「オズの魔法使い」と「ウィキッド」(原作)とは、出版された当時のアメリカの好調不調を表しているなどと書評もあるようですが、映画としても、オズの国は、SDGsを出すまでもなく、多様性のある価値感ではなく、むしろ共通の敵を作り上げることに傾いた(《動物》だったりエルファバだったり)同調的なものですから。
後半が、アメリカで今年の11月(日本だと来年同時期?)なので、劇団四季版と同じ展開になるのでしょうけれど、もう少し早く公開してもらえないかなぁって思います。
正義や善意に傷つけられる人もいる
3時間の映画だけれど圧巻のミュージカルと映像美で退屈せずに観ていられた。
けれど華やかで楽しげに歌い踊られるのは差別的な無許容の歌。悪い魔女の死に「悲しむものは誰もいない」。図書館で本を踏みつけて踊る行為。絢爛さの裏で感じさせる違和感や不快感を意図的に組み込んでいるような演出で、だからこそみんな「悪い魔女」を応援する。こういうのが本当の意味での「ポリコレ」なのじゃないかと思った。
みんなが言っているからという理由で正義や善意を正しいものと疑わないことの何と無神経なことなんだろう。そこから一歩踏み出して、正しさを疑いながらもしっかり自分の判断のもとに責任を持って行動していくことの美しさや尊さを考えさせてくれる映画だった。
極上のファンタジーミュージカル
音楽、美術、映像、ハリウッドの技術の粋を極めた極上のファンタジーミュージカルだ。
たった2千円弱で2時間40分も映像エンタメ体験を過ごせるのだから老若男女が高い満足感を得られるだろう。
各国で上演され続けている名作ミュージカル「ウィキッド」の映画化。2部作の前編で、西の悪い魔女エルファバ(シンシア・エリヴォ)と東の良い魔女グリンダ(アリアナ・グランデ)の出会いを描く。
舞台となるのは動物と人間が共存する国、オズ。生まれた時から緑色の肌を持ち、幼い頃から孤独なエルファバとお嬢様で人気者のグリンダは大学の寮で同じ部屋になる。最初は仲違いをするが次第に心を通わせるようになる。
冒頭のエルファバが妹の付き添いで大学の入学式に来る時のミュージカルシーンがあからさまに差別的であったり、唐突に仲良くなったり別れたりとストーリーや人間描写は正直薄い。そこはあえてファンタジーミュージカルなのでツッコミを入れないのが正しい。
その分最上級の歌と踊り、映像世界に没入すればいい。それも映画の楽しみ方。
とにかく実力派シンシア・エリヴォの歌と踊りは飛び抜けて素晴らしいし、アリアナ・グランデはキュートでコメディシーンもはまっている。
前半は大学内のエピソードでストーリーがあまり動かなくスローテンポだが後半エルファバがエメラルドシティに招かれるあたりからは冒険活劇のように展開し、圧巻はクライマックス。エリヴォが歌い上げる「ディファイング・グラヴィティ」と疾走感あふれる映像で高揚感に包まれる。
前編の最後、後編への期待感を高める演出でここまで感動的な映画はなかったのではないか。歌と映像で感情が高まり涙が出た。
良し悪しがハッキリ分かれている作品
まず世界観の描写が素晴らしく、国の風景や可愛い衣装などかなり作り込んでいるのが良かったです。
ミュージカルもかなり多めで、短いものから長いものまで歌声も曲も良いので好きな人は全編楽しめる作りになっていると思いました。
逆にストーリー自体は単純でキャラの心理描写も浅めな印象。
特に恋の描写は中途半端なので、ない方が良かったと思いましたね。
心理描写はミュージカルの割を食っていると言うか、ミュージカルで押し切ってる感じがしました。
主人公の正義感が少し幼稚っぽく見えてしまったのもストーリーの単純さ、バックグラウンドの描写(例えば動物側の描写など)の少なさを感じました。
キャラの魅力はグリンダのキャラに大分助けられていた感じがしましたね。
ミュージカルに入りきれず失敗したかなと思いましたが、やはりラスト20分は見ごたえがあって少し持ち直しました。
冒頭でドン引き、でも終盤20分が超良かった
本当にストーリー何も知らず見た。
冒頭のウィキッド討伐の祝いのシーンで「私たちは善とは何か知っている」って歌詞が字幕に出て、自分の善に自信満々なのも超怖いし、彼らにとっての悪役の偶像を火炙りにして遊んでるのが野蛮すぎてドン引きするところから始まった。鳥肌止まらん。
元々ミュージカルあんまハマらない勢でもあり、時間潰せるようにLサイズのポップコーン持ち込んだくらい期待してなかったので、そっから終盤まで上手な歌を聞きながらボーッとしてた。
「結局エルファバも権力主義で偉い人に重用されたいだけなのかあ」とか、「王子様役が白人か黒人で、アジア人の前例がほぼないのって根深い人種差別だよなあ」とか、「王子(女側より富名声権力あるキャラ)に存在を認められたい何も持ってない女って昭和な価値観だよなあ」とか。
終盤、ウィザード(字幕なんて書いてあったか忘れた)の部屋の前の警護してる猿の表情が光栄な職っぽいのにも関わらず超不服そうだったのと、キモいデカいキッチュすぎる悪趣味なしゃべる顔面が登場したところから、「もしかして、冒頭から続く何とも言えない、視野狭くて偽善っぽいこのキモさ達をぶっ壊してくれるかも!!!」ってテンション爆上がりして、そっから終了までがクソ楽しかった。
ミュージカル映画が苦手な人に対しても配慮の行き届いた一作
同名の原作ミュージカルはすでに名作の評価も確立しているし、その映画化作品である本作も、興行収入、観客の評価ともに非常に好評とのことで、良い映画を観たい!という期待に応えてくれる作品であろうことは事前に予想ができます。
実際観てみると、「二部作の前半だから、後半観るまでは評価決まらないかもー」という斜に構えた思い込みを恥じ入るほど、単体作品としても素晴らしい映画でした。
ただミュージカル映画という独自の様式を伴った映画ジャンルが苦手な人もいれば、約2時間40分という上映時間に躊躇する人もいるはず。そういう人も楽しめるのかな?と問われれば、全く問題ない、とは断言できないものの、ジョン・M・チュウ監督の作劇は、それらの懸念に対してかなり演出面で配慮をしていますよ、と言うことはできそうです。
例えばドラマ部分とミュージカル部分の移行のさりげなさは、映画を鑑賞している意識のままミュージカルの世界に誘ってくれるし、グリンダ役のアリアナ・グランデのセルフパロディも交えた演技は、この二つの場面の良い橋渡しになっています。グランデは映画初主演とは思えないほどグリンダ像を活き活きと演じていることに加えて、まさにポップアイコンそのものである彼女じゃないと白けてしまうような仕草をちょいちょい入れ込んで、完全に「グランデのグリンダ」を確立していました。
本作では抑えた演技の多いエルファバ役のシンシア・エリボは、大きく二つある本作の山場で、静と動のエルファバ像を見事に使い分け、そのすごみを発揮しています。特に終盤のクライマックスの演技、配信されているメイキングを見たら驚愕の一言です。
主にシズ大学で展開するドラマは、目まぐるしさを感じさせるぎりぎりのラインで踏みとどまっており、人物関係を理解する余地を残しつつ、様々な場面転換で退屈させないという、非常に締まった作劇となっています。ここは贅をこらした映像と緩みのないドラマを両立させる、というチュウ監督の独壇場でした。唯一、グリンダの友人たちの、まさに取り巻きとしか言いようのない軽薄さを除けば…。
ミュージカルの『ウィキッド』は未見でも全く問題ないとは思うけど、本編の『オズの魔法使い』に触れたことのない人は、これを機会にあらすじだけでも頭に入れておくといいかも!
ミュージカルが苦手だからキツイのか?
久しぶりのミュージカル映画
公開からずいぶんと経ってしまいましたが観てきました。
オズの魔法使いも昔に読んでうろ覚えだしミュージカルもちょっと苦手だしということで二の足を踏んでいたが、シネコンの上映回数の半分以上がコナン映画という異常事態の中、ランキング上位をキープしているのは見所があるんだろうなという思いで。
見た目も性格もまったく違う2人が対立から始まり次第に友情を深めていく。
この2人の行動、言動を見る限りどちらも悪には見えない。
この2人が後に西の悪い魔女、北の善い魔女になるということだが、善い悪いって結局は権力者の都合によるんだよなということよく分かる。
part2では更に闇の部分が描かれそうな気がするが観てみたいとは思う。
まほー
女の子が好きな魔女映画
すいません ミュージカル苦手なのに見てしまいました
あれ?
ミュージカルで見たくなる!
映像音楽に魅せられる
アリアナがグリンダそのもので感動
劇団四季のウィキッドが大好きで何回も観たので、公開が決まってからずっと楽しみにしていた作品。
期待を裏切らない素晴らしい作品でした。
先に吹き替え、次に字幕を観ました。
まず吹き替えはミュージカルの舞台に出演されている御二方なので上手かったが、字幕を観たら更に上手くて感動しました。
シンシアはいわずもかな、が、個人的には名前しか知らなかったアリアナ・グランデに感嘆した。歌が上手いのはもちろん、まるでグリンダを演じるために産まれてきたと思うぐらい、いや、アリアナのためにグリンダという役があったのではとさえ⋯それほどグリンダのイメージそのものでびっくり。色白で細くてキュートでお調子者で天然で自信過剰だけど憎めない愛らしさと優しさ。popularでの歌と弾けた踊りはもうグリンダそのもので楽しくて可愛らしいのに何だか泣けてきました。
昨今のディズニー映画のポリコレ云々で原作とファンを侮辱した配役にはらわた煮えくり返る思いだったからこそ余計にありがとうございます(;;)て嬉しかった。
もちろんエルファバもイメージピッタリ!
演技も歌も上手くて、2人の素晴らしいキャスティングに拍手喝采!
もうそれだけで星満点つけました(笑)
元々歌や作品の内容は大好きだし、掘り下げた細かい心理描写やカラフルな美しい素晴らしい映像で、ミュージカルの世界観の可視化が更に広がり、素敵な作品に仕上がっていて嬉しかったです。
いいところで終わってしまいましたが
結末を知ってはいても、次回作でまたどのように映像化されるのか楽しみで待ちきれません。
いつ公開かわかりませんが、首を長くしてお待ちしております。
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