「緑とピンクのふたりがとても魅力的。だんだんとそう思うようになるのがうまくできている」ウィキッド ふたりの魔女 p.f.nagaさんの映画レビュー(感想・評価)
緑とピンクのふたりがとても魅力的。だんだんとそう思うようになるのがうまくできている
アリアナ・グランデが演じるグリンダは、ピンクの派手なお嬢様で、最初は嫌な性格なのかと思ったけど、話が進むにつれて、根は良い人で共感するようになった。その気持ちの変化は、映画の中でエルファバがグリンダと友達になっていく変化と同時に起こる。うまくできた脚本だと思う。
グリンダのように、みんなから好かれる立場になるには、そうとうの努力が必要というところにも「大変なのね」と思うし、長い髪の毛をファァン・・ファァンとなびかせるしぐさは「作戦なのね」と感心した。普通はおじけづく場面で、ちゃんと前に出て行動するところは「芯が強いな」と思い、根は良い人と感じるようになった。
一方の緑のエルファバ。生まれた瞬間に親からも疎まれて、その後もずっと会う人すべてから不気味に思われる。とても過酷な境遇で、普通はとても耐えられないだろう。それでも他人にやさしい気持ちを持っているエルファバに対しては、観ていて最初からよりそってあげたい気持ちにはなる。でも、やはり不気味さがあるので、共感するというほどではない。でも、こちらも話が進むにつれて「肌が緑なだけで、同じ」と感じるようになった。そう思わせる、映画の中のエルファバの行動、エピソードがよくできている。
字幕版で見たが、二人の魔女の歌唱力の高さはすごいと思う。二人のデュエットは、この映画の大きな見どころだろう。
ミュージカルなので、一般市民も歌って踊る。でも、特にエメラルドシティの市民はちょっと踊りすぎで、違和感も感じた。踊りながら図書館の本を投げたり、踏んだりするのも、ちょっと気持ち悪く感じた。
体制のリーダーが、実は信用できない人だったという展開は、個人的にあまり好きではない。彼らの動機も説得力に欠けるように思ったので、映画の評価点は少し下げた。
アリアナの輝きようったら、なかったですね。日本で言うと、表情豊かな石原さとみが男心をもて遊ぶ感じというかw、とにかく「あざてー!」ってなりましたwww 歌も驚天動地のうまさですよね。続編が楽しみです♪
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