「くるりと反転するスローモーション」ウィキッド ふたりの魔女 cinema2014さんの映画レビュー(感想・評価)
くるりと反転するスローモーション
シネ・リーブル神戸のシネマ1、音響にこだわったOdessaシアターで。終盤がとにかく圧巻で、「160分てマジか」と思いつつも観にきたのは正解だった。
まずプロローグが終わってから劇中に映されるオープニングのタイトルがいい。
言わずもがなアリアナ・グランデのオーラは凄く(しかもなかなかのコメディエンヌっぷり)、西の悪い魔女になるシンシア・エリヴォは演じるキャラクターとも相俟って完全に押され気味だったのだが、終盤の"Defying Gravity"のパフォーマンスに至る頃には他を寄せつけない圧倒的な存在感を発揮していた。
成功よりも信念を選んだシンシア・エリヴォがほうきを手に取って(だったと思う)くるりと反転するスローモーション。
あれは監督がどうしてもやりたかったんだろうし、その反転する動作が決意や覚悟あるいは変身の映像表現としてはちょっとありきたりすぎないかと感じたりもしたのだけれど、気づいたらしっかり感動してしまったことは告白しておかなければならない。
そしてなにより、そのあとに続く飛行や浮揚のシーンがほんとうに素晴らしかった。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。