劇場公開日 2025年3月7日

「こんな風変わりな女性ヒロインが主役の映画がこの規模でアジア系監督で...」ウィキッド ふたりの魔女 maduさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5こんな風変わりな女性ヒロインが主役の映画がこの規模でアジア系監督で...

2025年3月12日
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鑑賞方法:映画館

こんな風変わりな女性ヒロインが主役の映画がこの規模でアジア系監督でこの興行収入成績で観られていることが純粋に嬉しく感じる。
アリアナの歌唱力の高さに冒頭で心を鷲掴みにされるし、オズの魔法使いの昔の映画へのリスペクト溢れるフィジカルがちゃんとある美術に感動するしエメラルドシティがちゃんとエメラルドシティ!
グリンダの“良い魔女”のなんとも適当な感じもオズ映画版のイメージそのまま!
アリアナが徹底したコメディリリーフポジションがすごい(嫌な感じがギリギリしない愛らしさも含めて)

エルファバは100点満点で言うことなし。

制服含めて衣装も素晴らしくってずっと楽しい。

動物表現が擬人化0なのがすごく好みなのと、ヤギ先生の使ってる道具が良くって、道具の補助で人と同じように生活できている感じがあったりするのが良い。

不都合な歴史に蓋をして、悪役の人種を作り仮想敵に仕立て上げる歴史修正主義への批判がはっきり描かれていたり、エルファバの怒りと悲しみが頂点になり、解き放たれる部分は爽快感がない訳ではないがとても複雑な感情が織り込まれていてなんとも言えない気持ちになったりただのエンタメでは決してない深みと強度があるのがほんとうにすごい。

madu
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