「傑作!軽い魔女と重い魔女」ウィキッド ふたりの魔女 やまちょうさんの映画レビュー(感想・評価)
傑作!軽い魔女と重い魔女
ブロードウェイミュージカルの傑作と言われる「ウィキッド」の実写映画化です。
元ネタ?の「オズの魔法使い」は、そういえば中学だか高校の英語のテキストであったなあ、けど結末は全く覚えてないや・・・というレベル。ウィキッド自体も初見となります。
まず、アリアナ・グランデさんが演じるグリンダの歌と演技とダンスに釘付けになりました!まるでいたずら好きの花の妖精の様な、奔放さと「軽さ」を体現されてます!
彼女は確か世界的な人気と実力を兼ね備えたシンガーだったからずば抜けた歌唱力があり、ダンスがお上手なのはまあ当然なんですけど、どこで覚えたんですかってくらい演技の質が高くて驚きました。髪をファサーってやるのも板に付いていて、童話の世界の生グリンダにしか見えません(笑)!
そしてグリンダと全く正反対の過酷な境遇に耐え特異な緑の肌を持つエルファバを演じるのはシンシア・エリヴォさんです。この方も超絶歌唱力を持つシンガーさんですね。安定感凄くて歌うま過ぎです!
グリンダが軽さを売りにするなら、エルファバはその重厚さで一目置かれる存在です。正義感溢れる優しい心をひた隠しにしつつ、グリンダに無い「重さ」やある種の闇を常に感じさせる、湿度のあるしっとりした演技がとても良かったです。
感情コントロールがまだ不完全で暴発的にしか自身の秘められた力を使えないところが欠点でもあり、また彼女の魅力なのかなと思いました。
軽さと重さ・・・相反する属性が、運命的に出会い、そして引かれ合い、時に翻弄され反発するストーリーは格別ですね!
パート2が待ちきれないので、ほんと、それだけはなんとかして今年中に上映してもらいたいです!
傑作です!
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