「良いところも多々あるけど…」ウィキッド ふたりの魔女 Alejandro Gillickさんの映画レビュー(感想・評価)
良いところも多々あるけど…
オズの魔法使い関連の作品は未見の状態で鑑賞。
せめて1939年の「オズの魔法使」だけでも観た状態で鑑賞すべきだった。パロディやオマージュが好きな自分からしてみればすごく勿体無いことしたと後悔。
ストーリーはかなり王道。憧れの対象が実は忌むべき体制の生みの親だったみたいな展開は今まで散々描かれてきている題材だから少し退屈に思った。
悪役の背景を描く物語としては主人公エルファバに非がなさすぎるのも引っかかった。後編を観ないとなんとも言えないけど、ここまでエルファバを善として描いてしまっては、悪としての"西の悪い魔女"の概念そのものが揺らいでしまうんじゃないかと不安になる。
冒頭でオズの住民が西の悪い魔女の死を祝うシーンはかなり胸糞悪かったし、全編観終えた後で思い返してみると、グリンダはかなり最低なクズだと思った。
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