「みんなの表情が愛おしい」ウィキッド ふたりの魔女 CFYさんの映画レビュー(感想・評価)
みんなの表情が愛おしい
字幕版と吹替版両方鑑賞。
実写映画の噂が出始めた頃から何年待ったのか…!
ようやく観られて幸せです。
知らない人は少なくともオズの魔法使いは予習して行った方が楽しめると思います。(ジュディガーランドのドロシー可愛いです。絵本でもいいのでストーリーをオズの国のビジュアルを把握してほしい)
シンシアは舞台のカラーパープルのイメージでパワフルな歌いぶりな印象だけがあったけれど、表情も歌い方も最高のエルファバだった。
アリアナもオリジナルキャストへの敬意を感じる愛おしすぎるグリンダだった。
舞台が映画化されて1番嬉しいのは、キャラクターの表情がよく見えること!!
一番実感したのは冒頭No one mourns the wickedの
グリンダの表情。舞台でも皆さん素敵な演技だけれど見えにくいこともあるし、明確にグリンダの表情を抜いてくれるのは嬉しい。アリアナが複雑なグリンダの気持ちを表現していて素敵だった…
popularの「ミスエルファバ、とても綺麗よ」の時のエルフィーの表情、嬉しくて胸がいっぱいになって泣きそうだから出て行ったんだよね。映画だとよりわかりやすく表現されているから本当に愛おしい。
ダンスホールのシーンもエルファバの孤独さ、弱さ、強さが伝わってきて涙。舞台版では割とエルファバ役の女優さんの演技が可愛くて笑っちゃうシーンだけどシリアスな演出にしたの最高。
あと黒板の落書きを見つけた時のディラモンド先生の表情。とてもショックを受けているヤギの顔、
こちらまで悲しくなった。
よく感想で見かけるけれど、舞台版を見てきた人が納得できないようなキャラ変更や設定変更はほぼ無くて、満足度が高い実写だった。
映画だからこそより良かったなと思ったのは
エルファバの乳母がダルシーベア?でクマだったという設定。動物を守りたいと強く思うエルファバの心情が理解しやすくなった。
フィエロとエルファバがお互いに惹かれる過程もよりわかりやすかったかなと思った。
ミュージカルナンバーはほぼ大満足だけれども、
やはりDefying Gravityは舞台の方が圧倒的に曲のパワーを感じられるなと思った。
映画版では途中で回想や他の登場人物の状況を移すから
見ている側としては盛り上がるきもちがトーンダウンした気がした。その回想も素敵だったけど…
あの曲だけばあの勢いのままシンシアの歌を聴きたかったな…
あとDancing Through Lifeめちゃくちゃかっこよいけどやっぱり本を踏みつけたりするのが気になりすぎてちょっと気が散る…フィエロの今後との対比のために必要な演出なんだろうけど、グリグリ踏まずに単に本を閉じさせるとか投げ捨てる、くらいで良かったのでは?
と思った。やってること美女と野獣のガストン。
吹替版は想像していたほどの違和感はなく見終えられた。海宝直人さんが吹替うますぎて最高。
劇団四季のお二人も素敵でした!
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