「【"緑の肌への偏見、差別。けれども重力に抗って私は飛ぶ。”今作は”オズの魔法使い”の良い魔女、悪い魔女の若き時の交流と夫々の葛藤を描いたファンタジックミュージカルのナント第一幕!なのである。】」ウィキッド ふたりの魔女 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【"緑の肌への偏見、差別。けれども重力に抗って私は飛ぶ。”今作は”オズの魔法使い”の良い魔女、悪い魔女の若き時の交流と夫々の葛藤を描いたファンタジックミュージカルのナント第一幕!なのである。】
■エルファバ(シンシア・グランデ)は、母親が妊娠中に浮気をしたときに、緑の酒を飲んだためか、生まれた時から緑の肌をしていて、父から足の不自由な姉ネッサ(マリッサ・ボーディ)へとは違う接し方をされて育つ。友達からも肌の色を揶揄われて、彼女に笑顔はない。一方、グリンダ(アリアナ・グランデ)は、白い肌、金髪の美少女。二人はシズ大学に入学し、同じ部屋で暮らすことになる。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
1.冒頭、悪い西の魔女が死んだ事で人々が喜び踊るシーンから物語は始まる。だが、そこに現れた良い魔女(アリアナ・グランデ)に”二人は昔は仲が良かったの?”という問いが民からあり、良い魔女は過去を回想していく。
2.エルファバは、優しく聡明な女の子として描かれる。だが、彼女は肌の色により様々な苛めや偏見、差別に会う。この物語の一つの大きなテーマがルッキズムである事は明白である。
3.シス大学の魔法学部長のマダム・モリブル(ミシェル・ヨー)は、いち早くエルファバの魔法の力に気付き、その力を育てようとする。彼女にとってはグリンダは、眼中にない。そして、エルファバはそれまで我慢して来た自分への様々な仕打ちに対し、魔法の力で対抗しようとする。一方、グリンダは恵まれたお気楽な人として描かれているのである。
4.エルファバとグリンダは最初は衝突するが、グリンダがエルファバの心の傷に気付き、いたわる事から友情が芽生えて行く。が、二人は徐々に別々の道を歩んで行くのである。
■この作品では、ルッキズム以外にもオズの国を変容させていく動物への不寛容な思想<山羊の教授ディラモンドへの仕打ち>の蔓延が描かれる。
だが、オズの魔法使い(ジェフ・ゴールドブラム)に対し、エルファバは自分の生き方を貫こうとする。その代表的なミュージカルシーンが、彼女が”重力に逆らって”を歌い、箒に乗って大暴れする飛翔シーンである。
一方、グリンダは”人気者”を歌い踊り、可愛さを振りまいている。
<ご存じの通り、今作はミュージカルの第一幕を描いている。
そこでは、マイノリティーを代表するエルファバが自分の能力に目覚め、一方マジョリティの代表であるグリンダは美しく、楽しそうに歌い踊っているのである。
この後、第二幕がどのように描かれるのかが、楽しみであるとともに、今作の大きな魅力の一つが、劇中で披露される衣装の数々と、オズの国を作り上げた美術である事を、再認識した作品である。>
レビューからしてNOBU さんの知性はびんびん伝わってますよ!相当仕事もお出来になって、定時で帰宅できるお方だと、重々承知しています🫡!
シリーズもの、ちょっと中だるみしそうですけどねwww
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