「昔のスイスの村の出来事」ロール・ザ・ドラム! odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
昔のスイスの村の出来事
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舞台は1970年頃のスイスの村、アロイスが指揮する村のブラスバンドは連邦音楽祭のオーディションに12年も落選続き、確かにバラバラな音色は酷いですね。落選はアロイスの指導が悪いからと劇団員が造反、村の出身でプロの音楽家として活躍するピエールを呼び戻しますがアロイスは認めるどころかピエールと対立、ピエールは女性やイタリア移民を集めて新しい楽団をつくり、二人の対立は深まるばかり。当時は女性の参政権もなく移民の制限もあったから、まさに保守とリベラルの対決、社会派ドラマ仕立てでしたが、アロイスの妻のマリーや娘のコリネットとの不調和や信頼の回復を描いたファミリードラマでもありました。マリーはアイロンに唾を吐くし、娘は賽銭泥棒と意味不明な人物描写、とにかく劇中で良いのはピエールの愛犬くらいでした。ブラスバンドがタイトルながら所謂マーチング・バンドだから音楽性は大したこともなく退屈な映画でした。
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