ロール・ザ・ドラム!のレビュー・感想・評価
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スイスの素敵奥様とバカ男達
若い頃親友だった音楽バカ男老人の喧嘩と、素敵奥様の女性参政権運動の話です。
こういう映画見ると心が洗われますね。
いわゆる大人コメディなんですかね?世界中で無くならないで欲しいジャンルです。演奏と手や指が合ってないのとか全く気にならない映画ですよ、、草
サビーネティオティモ素敵。
色々と中途半端でもったいない
新旧のブラスバンドの対立、女性の参政権を求める運動が絡み合った話と知って観るつもりになった本作。題材としてはとても好みの映画ではあるが、正直あまり面白いと言えるものではなかった。
コメディとして作っているはずなのに、お互いにエスカレートしていく嫌がらせが度を過ぎていてときどき引いてしまう。そもそもの対立理由も結構どうでもいいことに思えるのもよくない。本来笑いにつながるはずのトラブルもあまり笑えなかった。
それでも、女性参政権を求める運動に絡んだ部分はなかなか面白い。旧ブラスバンドの指揮者・アロイスが古い考え方で、その妻が反発するかのように女性参政権の運動にのめり込んでいく構図がいい。アロイスの娘も外国の男と恋に落ちて父親に反発していく中、アロイスも変わらざるを得ないという流れはとてもよかった。
ただ、それも若干中途半端なまま終わる。最後は、めちゃくちゃ強引な終わり方だった。いろんなことすべてが、めでたいことでかき消そうとするかのような終わり方。そんな終わり方もあるし、そんな終わり方を全部否定するわけでもない。でも、ラストまでの流れに納得もしていない身としては、この終わり方を簡単に受け入れることはできなかった。
この中途半端さは、実際にあった出来事をベースにしているからなのかとも思ったが、あの内容で脚色をしていないわけがない。国民性の違いという可能性もあるが、ちょっと残念な鑑賞体験だった。
一見、ブラスバンド対決にみえるが。
スイス・ロマンド(フランス語圏)の東方に位置し、イタリアと国境を接するヴァレー州(シオン城、ワインが有名)は、1970年、女性参政権で揺れていた。
スイスでは、男性には兵役があり、それを果たせない女性には、参政権は長く与えられなかった。しかし、兵役に相当する義務が認識されるようになり、住民投票ではなく、男性のみに与えられていた投票権の壁を乗り越えて、連邦レベルで女性の参政権が認められたのは1971年。ウィリアム・テル以来、州の独自性が認められているスイスでは、長い道のり。直接民主制の成果。
ここまで書いて、突然、判った!この映画では、その流れを音楽に託して描いていたのだ。
小さな村モンシュで、ワイン醸造を生業にするアロイスは、地元のブラスバンドの指揮者を長年務めており、3年おきに開催される音楽祭参加のためのオーディション通過を目指していた。アロイスの楽団を構成しているのは地元の学校を出ている男性のみで、ある種の選抜もある。しかし彼の指導に飽き足らない楽団のメンバーが、村出身でプロの音楽家としてパリで活躍するピエールを呼び寄せてしまう。ピエールは才能ある女性や移民を次々と楽団のメンバーに迎え入れる。移民は比較的、管理の緩いイタリアを経由して中東から入ってきたブドウの収穫を中心とする季節労働者とその家族のように見えた。やがて、2つの対照的な楽団が出来あがり、女性参政権のための投票を控えた村では面倒なことになってゆくが、二つの楽団の派手な抗争の後、宥和が達成される。音楽にある種の力があることが判る。
この映画を見ていると、自分の心の中には、保守的なところがあることに改めて気付かされた。家内には守ってほしいことがある、それはとても口には出せない。ところがアロイスは、それを口に出す勇気がある。素朴と言ってしまえばそれきりだが、彼は、それに勇気を得て前に進むことができたのだ。娘のワインのブレンド力を認めたことが、その第一歩だったのだろう。我々も、以前のような等質の社会ならばともかく、異質の社会では、本音をぶつけ合って、しかも解決策を見出すことが必要なのではと思った。表面的な与えられた民主主義でなく、自ら勝ち取った本当の直接民主主義を。現在のような暴力や犯罪、戦争が蔓延る社会からはユートピアのように見えはするが。
ジェームズ・ブラウンの、、、
ジェームズ・ブラウンの
「ギターもトランペットも全ての楽器はドラムだ」
という言葉は、
音楽の本質を鋭く突いている。
リズムが人の心を揺さぶり、感情を昂揚させる。
それは、アドレナリンやドーパミンの分泌を誘い、
心拍数が上昇するような、
単なる生理的な反応メカニズムだけではなく、
音楽が人間の深層心理に働きかけることを示唆している。
映画にとっても感動を誘う重要な技術の要素でもある。
さて本作、あれ?
オープニングは打楽器の音はあったものの、、、
ロール・ザ・ドラムではなかったか・・・
リズム楽器・・・
すべての楽器はドラムを思い出して、
こんな映画があってもいいじゃん、
という雰囲気の作品。
対立はしている、
揉めている、
でも、
夫婦喧嘩も、
親子ケンカも、
喰わないシボレー(ブルドッグ)の眼には、
どう写っていただろうか。
男どもには任せておけない権利と言葉の解放
(普通名詞の女性名詞の使用解禁の時期)を、
シボレーが人間の言葉で話して出してしまいそうな、
牧歌的な作品だった。
え??実話に基づいてるの??👀
公開直前に御縁があって配給会社様のプロモーションディナーに参加できました〜🍀美味しいスイス料理と日本ではまだ珍しい高級スイスワイン🍷舞台となったスイスのヴァレー州について楽しく少々お勉強。ちょっとしたお楽しみで作中で登場するワインブレンディングという『神々たちが行いそうな』高貴で贅沢な遊びをさせて頂き感無量✨✨✨✨(←シンプルだけど美味しいブレンドが出来ちゃいました💜エヘン)
☝️
映画関係無い話。
映画の話。
👇️
モラハラ夫に虐げられる日々が当たり前だと思って暮らしていたときと、女性参政権を求めて活動家となり始めたあととではマリー・テレーズの表情が別人のように変わっていて、女優さんの凄さにやられた。能面から美女へ大変身!
おっちゃん達はもーなんか勝手にやってくれーい!って感じ。手に負えないよね、あんなオトナコドモの集団www
娘ちゃん、しっかりブレンディングの舌を持っていて良き🍷
女性が参政権を得る前年の物語。 コミカルながら移民、女性、社会主義と扱うテーマは重いが、終盤の疾走感がいい!
1970年、スイスの小さな村で起きた地元の新旧ブラスバンドの対立を描いた実話の映画化。
伝統を重んじるブラスバンド。
そこに、移民、女性、社会主義とあらゆる差別から解放された新しいブラスバンドが誕生。
2つの楽団の指揮者二人は幼馴染みで、しかも昔、同じ女性を愛した仲だったことから、対立はエスカレート。
果たして、2つの楽団が参加するオーディションの結果は如何に?
なんか珍しいスイス映画。
ファッションだけでなく、映画の画面も’70年代の雰囲気。
山並に民家、ただただ景色が綺麗。
スイスは1971年にやっと女性の参政権が認められたということを初めて知った。意外に遅い。
女性を見下した態度はまだしも、移民である従業員を雇用を盾に従わせるくだりは、コメディとはいっても、いい気分はしない。
終盤にかけて、ヒロインが無駄な対立を見て、古い考えの夫だけでなく、開放的な男に対しても怒って、二人ともワインセラーに閉じ込めてしまう話が秀逸。
そこから話がどんどん進んで、クライマックスの演奏会が感動的。
そして、若い二人の駆け落ちからのラストへの展開(ミスリードにハラハラして騙された!?)が、明るく楽しくて良かった!
同時期、同じ映画館で上映中の「パリのちいさなオーケストラ」も是非!
こちらはフランス映画。
6%しかいない女性指揮者、移民、階級と、こちらも音楽界の差別がテーマで実話。
【小気味よい、スイスヒューマンコメディ。今作は、ブラスバンド指揮者&分裂問題、女性参政権問題、疎遠&意見が合わなかった親子問題を軸に展開される、可笑しくて、後半は少し心に沁みる作品です。】
◆感想
・今作の舞台が1970年代のスイスと言う事で、”どんな物語何だろう?”と不安半分で鑑賞したのだが、これが全くの杞憂であり、ブラスバンド分裂&指揮者問題、女性参政権問題、疎遠&意見が合わなかった親子問題などを絶妙に絡ませながら、可笑しく物語は展開するのである。
・特に、ブラスバンドの指揮者アロイスと、”彼の指揮じゃ駄目だ!”とバンドメンバーがパリから呼び寄せたプロの音楽家ピエールとの遣り取りが”子供か!”と思ってしまう程、可笑しい。
けれども、途中で明らかになる二人が若い頃、アロイスの妻、マリー=テレーズを取り合ったという事実が明らかになり、”成程ね。”と思った訳である。
・更には、ピエールの父親ロベールとの関係が上手く行っていない事や、アロイスが娘コリネットとの関係が上手く行っていない事なども、巧く絡ませているんだよね。
・そして、アロイスがピエールのバンドの内情を探らせるためにスパイとして送り込んだカルロとコリネットが、恋に落ちてしまったりするのだが、脚本や俳優さん達のコミカル演技も良くって、面白いんだよね。
<けれども、今作の最後はカルロとコリネットは目出度く結ばれ、更に後半、ピエールを父親ロベールが強く抱きしめ”長くいてくれ・・。”と本音を告げるシーンや、アロイスがコリネットのワインの調合の見事さを認めるシーンなど、コメディの中に、心に沁みるシーンも巧く織り込まれており、私は今作はヒューマン・コメディの小品だと思った訳であります。>
マリー=テレーズのドヤ顔は、彼女に恋する2人も知らない表情だと思った
2024.10.9 字幕 アップリンク京都
2019年のスイス映画(90分、G)
1970年代のスイスの村にて実際に起こったブラスバンド部同士の諍いを描いたコメディ映画
監督はフランソワ=クリストフ・マルザール
脚本はニコラ・フレイ&フランソワ=クリストフ・マルザール
原題は『Tambour Battant』、英題は『Roll The Drum』で「太鼓を鳴らせ」と言う意味
物語の舞台は、1970年代のスイス・ヴァレー州のモンシュー村(架空)
この村の唯一の楽団は、村のワインセラーのアロイス(ピエール・ミスフッド)が指揮を執ってきたが、これまでに一度も連邦政府の楽団に選ばれることはなかった
3年に一度行われるオーディションに向けての練習を積み重ねてきたが、団員たちはアロイスではオーディションに勝ち抜けないと考えていた
そこで、村の元医者のロベール(ジャン=リュック・ビドー)の息子ピエール(パスカル・ドゥモロン)を呼び寄せることになったのだが、彼はアロイスと犬猿の仲だった
それは、かつてアロイスの妻マリー=ルイーズ(サビーネ・ティモテオ)を取り合った仲でもあり、ピエールの心から彼女が完全に消えていなかった
それがアロイスの不甲斐なさとリンクする形になってしまい、あらぬ誤解を生む火種にもなっていたのである
映画は、アロイスとピエールの楽団にメンバーが分裂してしまう様子を描くものの、多くの団員がアロイスの畑の労働者ともあって、半ば脅しのような格好で引き止める様子を描いていく
対抗するピエールは移民、主義主張、男女を問わずにメンバーを募集し、それなりの形になっていく
きたるオーディションに向けて村の代表を射止めるための特訓が始まるかと思えば、ユニフォームを隠したり、誹謗中傷のビラを配るなどの舌戦へと展開してしまう
そんな様子に呆れるマリー=テレーズは、かねてから気になっていた「女性参政権運動」へとのめり込んでいってしまう
また、アロイスの娘コリネット(アメリ・ベルテリ)は新しいワインを開発しようと奮闘していたが、彼は女性が仕事をすることに否定的で、それによってさらに捻くれてしまうのである
時代的に女性の地位向上が叫ばれていて、少しずつ参政権が認められる世の中になっていた
そんな流れがこの村にもやってきていて、さらに労働者としての移民も流入する時代になってきていた
アロイスの農場でもイタリア系移民のカルロ(ジュゼッペ・オリッキオ)が働いていて、彼も楽団員の1人だった
だが、アロイスはカルロをスパイ要因としてピエールの元に送り込むと言う鬼畜な行動に出ていて、そういった精神的に腐った部分が自らの首を絞めることに繋がっていくのである
映画は、かなり緩やかなテンポになっていて、音楽映画の割にはブラスバンドの演奏はそこまで出てこない
その割には劇伴はやかましいくらいにずっと鳴っているイメージで、このあたりは好みが分かれるところだろうか
ラストでは「葬式のような演出から結婚式」というわけのわからない流れになっていたが、これがスイスのスタンダードなのかはわからない
いずれにせよ、軽く観れるタイプのコメディだが、お笑い要素よりも卑劣すぎる戦いに引いてしまう印象があった
カカシにするのはまだしも、牛の毛を刈って落書きとかまで来ると余計なものまで引き入れてしまいそうに思える
映画としては特に印象は残らないものの、ラストで「プロテスタントではなくてよかった」みたいなことをボソッと言っていたので、出身よりも宗教対立の方が根深くてややこしいのかな、と感じた
ピエールのお父さんとマリーテレーズが良かった 最後は揉め事なくなる...
ピエールのお父さんとマリーテレーズが良かった
最後は揉め事なくなるんでしょっ?って思ってたけど、
予想とは違う展開があって面白かった
この時代のヨーロッパの片田舎の、
こういうはちゃめちゃもあるけどほのぼのした作品、
もっと出てくると楽しいかも
面白い!こういう設定もあったのか
面白かった。
こういう設定があったのかと思わせてくれた作品。
新旧のブラスバンドの対立劇だが、伝統と革新のぶつかりあったが
ウイットとユーモアで描きなかなかいい。
時間も見頃だし、どこか楽しい気分になる映画が観たいとなるとこの
作品がうってつけ。ラストは想像どおりだったが、どこか楽しかった作品。
コリネット役の女優はなかなか美人。演技も良かっただけに覚えておきたい
1人。
微妙だな…
女性参政権やらなんやらいろいろ情勢を絡めているのはわかるが半端な見せ方、というかなぜかくっきり浮き出てこない。コメディとしても争いがリアルすぎてイマイチ笑えない。全体的に物足りなすぎた…。
分断の欧州。
リベラルと保守(単純な表現ですが)の対立が深刻さを増す欧州にあるスイスの映画で1970年が舞台でしたが明らかに現在を念頭に作られた映画ですね。
女性蔑視や外国人蔑視等々の旧く硬直した考えを持つ主人公とリベラルで快楽主義的な生き方をしているその幼馴染が、共に同じ村のブラスバンドの指揮者となり村を二分して争う姿をユーモアを混じえて描いた物語でした。
主人公はどうしようも無い駄目な考え方の男で映画は容赦無くその醜態を描写していましたがあくまでも優しさと理解しようとする努力を土台に一人の普通の人間として見つめていたし、ライバルの男の生き方を理想として無批判に描写する事もなくこちらも一人の普通の駄目人間として描写していました。
二人のバンド指揮者を旗頭とした争いも暴力をも伴った争いまでエスカレートして行きますが、描写はあくまでもユーモア(冷笑も)に溢れておりました。
ラストも驚く程に楽観的な大ハッピーエンドでこれに冷める人もいるのかな?何て事も思いましたが、分断が深刻化して極端で狭量な思想が蔓延る分断先進地域の欧州の人達が祈る様に作った物語なのだと私は全面的に支持しますね。
分断先進地域の欧米の後に続くであろう私達の国は今後どうなって行くのやら。
最後の最後に「プロテスタントじゃなくて良かった!」って、この監督さん本当に良い性格してますね~。
タランテラ!?
1970年スイスのヴァレー州で、実際に起きた2つのブラスバンドのいざこざを描いたドタバタ劇。
モンシュという村のワイン醸造家のアロイスが指揮者を務めて12年のブラスバンドが、連邦音楽祭のオーディションに向けて練習をする中、実力不足で横暴なアロイスに反発したメンバー達が脱退し、村出身のプロの音楽家ピエールに指揮を頼み新しい楽団を立ち上げたことで巻き起こっていく。
一応昔からの因縁を絡めていて、どこまでが実際にあったことかはわからないけれど、とりあえずアロイスがクソ野郎過ぎること。
嫁や娘絡みで女性の社会進出とか参政権とかも絡めてはいるけれど、ストーリー上はあまり関係なくて、ピエールの男が上がりアロイスが下がるばかりw
イタリア移民の労働者に対してもねぇ。
衣装の件は結局誰か明確にならなかったけれど、これをみる限りアロイスが正々堂々勝負していれば…という負を全て背負った感じで、かなり極端ではあるけれど愉しかった。
仲良くケンカしな
こういう映画は、たいていトラブルメーカーの男が帰ってきて、村は大騒動みたいな展開だけど、アロイスもピエールも、どっちも決して良い人ではない、けどすごく悪人でもない。
嫌がらせも子どもレベルだし、腐れ縁というかなんというか、見様によっちゃトムとジェリーのような関係。
不仲になった原因も、まあそんなこったろうと思ったよ。
奥さんのマリー・テレーズは、アロイスの言いなりなのかと思いきや、なかなかにしたたかで好き。
音楽は伝統的な曲も良いのだけど、外国の楽器が加わると、途端にエキゾチックな音色になるから不思議。
地味だけど楽しい映画。
Bouquet
事前情報ほぼ無しでの鑑賞。
音楽隊同士がワッチャワッチャする話かなくらいで観に行きましたが来プレはまさかのチョコレート。小腹が空いてたので本当に助かりました。
映画本編はテーマを詰め込みすぎてるせいかとっ散らかっている感じがしてしまいましたし、演奏シーンは良かったけれど、どうにもそこに辿り着くまでが短い映画なのにまどろっこしいなと思ってしまいました。
男性が悪という描かれて方こそしていますが、年代を考えるとあーいう感じの亭主関白って本当にいたんだろうなって思いましたし、その傲慢っぷりは流石に腹が立ったので痛い目に遭いなさいと思ってしまいました。
あと言い方はアレですがイヤーなハゲ方でしたね。清潔感って大事。
全体的なトラブルが色んなところを行ったり来たりするのもあって視点が定まらずだったのも惜しい作りだなと思いました。
みんなでハッピーな終わり方も放り投げたなと思ってしまいましたし、なんかスパッと終わってしまったが故に観て良かったな〜ってのが無くて残念でした。
好みの問題だとは思いますが、もうちょっと音楽でぶつかり合う様子が欲しかったです。
鑑賞日 10/4
鑑賞時間 16:10〜17:45
座席 E-4
ドラマがあるのに描かれない
いろんなドラマが巻起こってるのに過程が描写されずに結果だけ教えられてるように感じる場面が多かった
「天使にラブソングを」とか「スクールオブロック」的な作品を期待してたので
だいぶ肩透かしを食らった
楽団が中心にあるだけで
音楽がメインの物語では無かった
ブラスバンド対決
1970年スイス・ヴァレー州の小さな村が舞台。
こんな小さな村でオーディションなんて大袈裟だなと思いましたが、スイスでは地域のブラスバンドがとても盛んだということです。
この映画は実話がもとになっていて、実際に今でも2つのブラスバンドがヴァレー州の多くの町にあり、保守派か革新派かで分かれているらしい。
映画じたいはコミカルなヒューマンドラマです。
2つのブラスバンドをめぐって、まさかの嫌がらせがあったり、若い2人の恋もあり、飽きさせません。
イタリアから働きにきているという設定のカルロがイケメン。
そして妻のマリーテレーズはどうするのでしょう。
私は1970年代にスイスで公立の小学校に通っていました。お昼は自宅に帰って食べていました、ほぼ皆がそうしていました。いま考えると、女性が昼間、家にいるのが当たり前だと思われていたんですね。
スイスで国政での女性参政権が認められたのは1971年だということです。
ホッコリとした楽団感動映画
伝統を重んじる村の楽団は、毎年コンクールにかすりもしないマンネリ楽団。
そのマンネリ楽団の有志が、この楽団にいては何の変化も起こらないと新しい指揮者を呼び寄せ対抗する楽団を作る。
新しい楽団はそれまで楽団に入れてもらえなかった女性や移民を受け入れ、伝統楽団を凌駕する実力を付けて行く。
二つの楽団は小さな村で衝突し合い、村に騒動を起こしていく話。
まあ、ホッコリとした楽団感動映画ですよ。
田舎って保守派がマジョリティだからね。
スイス映画なんだな…実話を基にした物語なんだな。
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