追想ジャーニー リエナクトのレビュー・感想・評価
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何度も見て、色んな視点で見たい!
まず初めに観た感想は、斬新な設定で面白い!
誰しもが「あの時の選択肢で、こっちを選んでたなら」と思うことがあると思うが、そこに焦点を当て、現代の自分が、退行睡眠という方法で過去に戻り、過去の自分に会い、選ばなかった選択肢を選ばせてその人生を体験する。
そうすると現代の自分の考え方などにも影響を与える。
その人生を舞台上、板の上で物語を進めていく。
そして、過去にはいろんな登場人物がいて、あくまでも退行睡眠をする人物が主人公ではあるが、
過去にはいろんな人物がいて、そこに焦点を当てても面白いと思う。だからこそ、何度も観て、色んな人物の焦点から観たい!
そして観終わった後には、自分の人生も後悔ないように生きていこうと思わせてくれる作品でした。
これから映画公開なので、楽しみにしています!
劇場で観たい!
個人的に峯井が亡くなるシーンが心に残りました。字幕で観ていて「おつかれさん」が「you were great actor.」と翻訳されていていることに気付いた瞬間、自分が1番愛した脚本家に良い役者だったって言われた峯井を想うと涙が止まりませんでした。そして、それを30年の時を経てようやく伝えられた雄二にとっても、最期を看取り想いを伝えたことでどこか救われた気がしてよかったです。
また、映画なのに主な撮影が舞台上でされているのも印象的でした。脚本家が主人公の物語なのも相まって、板の上で人生を表現することに熱くなりました。「これが俺の人生だ」という台詞にも納得感がありました。
私も人生という物語の主人公なのだと、人生を優しく温かく照らしてくれるような作品でした。
この作品を経て今までの人生を追想しこれからどんな人生を歩もうか、新たな人生の幕を上げたいと思います。
「よーいスタート」
もう一度見たくなる映画
完成披露上映会に参加し、ひと足先に本作品を鑑賞しました。
"退行睡眠で30年前に戻って過去の自分と出会って人生を変えていく"、よくある、でもありえない展開の映画を楽しめるのかと不安に思いつつ鑑賞しました。
しかし、気づけば作品にのめり込んでいて、笑い、泣き、上映後は早くもう一度見たい!と思っていました。いい意味で裏切られた作品でした。
舞台上で場面が展開し、それを映画として見るという新しい演出でしたが、渡辺いっけいさんの「よーい、スタート!!」の一言ですんなりと30年前の世界に連れて行ってくれて、ベテラン俳優さんの一言の重みを感じました。
松田凌さん演じる過去の雄二と樋口幸平さん演じる峯井の関係性が本作品のキーとなっていて、お互いに依存し合う関係性とそれを側から見る福松凛さん演じる中村の対比がいくつかの場面に散りばめられていて、それを最後に回収して、中村が雄二の人生を演じて拍手喝采を浴びるシーンは感動的でした。
また、峯井は病気になって残りの人生が短くなり一番辛い思いをしているにも関わらず、雄二の脚本家としての人生を一番に考えており、力になれなくて申し訳ないと病室で雄二に語るシーンは涙なしでは見れません。そして、中村に病気を告げるシーンは樋口幸平さんのお芝居もさることながら音の演出がとても良くて、こちらのシーンも涙なしでは見れません。
追想したい過去がある人にとっては共感できる作品であり、そうでない人もこの映画を見れば「あのときに戻りたいかも」と自分の人生を振り返る良いきっかけになる作品だと思います。
1時間5分と一般的な映画よりも短く、でも笑いあり、涙あり、考えさせられる作品なので、映画館で見る価値がある作品だと思います。
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