「追想の中では生きられないけれど」追想ジャーニー リエナクト あまよんさんの映画レビュー(感想・評価)
追想の中では生きられないけれど
非常にコンパクトな作りでありながら、キャストの演技で引き込まれていく良作。人生において誰もがひとつやふたつの大きな後悔はあり、主人公に限らず彼に関わった人の後悔も滲みなかなかにしんどい。でもシニカルな笑いがあり暗くはならない。年齢の違う渡辺いっけいと松田凌、同一人物の演技は秀逸。惜しいのは彼等以外の台詞が音楽で聞き取りにくシーンがある。ラストのシーンは美しく余韻が深い。観る人のその時の感情で感じ方が様々なのでは?追想の中では生きられないけれど旅をして去るには悪くない。そういうお話。
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