「スペオペを久しぶりに感じた。」カルキ 2898-AD かもしださんの映画レビュー(感想・評価)
スペオペを久しぶりに感じた。
「DUNE 砂の惑星」は勿論、「スターウォーズ」や「ブレード・ランナー」、果ては「マッドマックス」まで頭を過ぎってしまう作品なんですが、しっかりとしたスペース・オペラとなっており、見応えが充分過ぎるほどある映画となっておりました。
しかも、きちんとヒンドゥーの神が物語の根底にあり、インドらしさを失わないSF映画となっています。
これには正直驚かされました。
セットや衣装などにもチラホラとインドらしさを残しつつ、ちゃんとSF映画の未来世界を描く手腕に目を奪われてしまう事間違いなしです。
物語の方は勧善懲悪で分かり易く、キャラの描き方も徹底しており手抜きがありません。
様々なキャストがどの様に絡んで行くのかが気になって仕方がなかったです。
インド映画ではお馴染みとなっている「ヒーロー降臨」シーンもあります。
過剰過ぎる演出なんですが、壮大な曲とスローで捉えた映像でヒーローが登場するシーンはどんなインド映画を観ていても身が震えます。
本作ではとある老人の登場シーンで何度も胸熱になりました。
更に戦闘シーンでも胸熱に。
一対一のアクションは勿論、白兵戦で互いの戦士が突撃するシーンがお見事で、誰一人立ち止まる事なく戦闘に入る様子が素晴らしかったです。
ただ一つ、この映画で残念だったのが、本作だけで終わっていない点。
作品自体、3時間近くあるのにも関わらず、「To Be Continued」になっているんです。
これには鑑賞客の間から「だと思った」という声や「終わらないの」という声が挙がってましたよ。
なんとしても配給元には頑張って続きの作品も配給して貰いたいものです。
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