「最悪、終始ダダ滑り」カルキ 2898-AD SSYMさんの映画レビュー(感想・評価)
最悪、終始ダダ滑り
事前情報ナシで行ったが、一番大きいスクリーンなのにお客さんが少ない時点で嫌な予感がしました。結果、予感は的中。
序盤から主人公の最初のアクションシーンまでが結構長い。が、そのアクションシーンも微妙。レジスタンスが敵の襲撃を受けた時もスターウォーズのパロディかと思うようなしょぼい感じで「ん?」と思ったけど、やっぱりだめだった。
ストーリーも散らかりすぎ。後半に入るまで主人公バイラヴァ、敵の悪者、ヒロイン、アシュヴァッターマンと4つくらいの陣営に分かれているが、どれもちょっとずつ描写して切り替わるのでいまいち入り込めない。途中でちょいちょい挟まれるコメディも、マーベル映画を意識したのかもしれないが、マーベル映画のコメディはウィットに富んでてクスッと笑えるが、カルキのコメディはただただレベルが低くて笑えない。コメディのせいでテンポも悪くなるし最悪。
主人公らしきバイラヴァも全然好感がもてない。金にがめついヒーローってのはいないこともないが、バイラヴァはただただ粗野なだけで他に魅力が一切ない。アクションがカッコよけりゃいいのだが、それも少ないししょぼい。
コンプレックスに不法侵入したのにたいしたお咎めもなく、ただ要注意人物認定で釈放されてんのも納得いかない。ディストピア的な世界観が徹底されてない。
あとサブキャラに尺使いすぎ。ハリウッドのよくできたヒーロー映画なら絶対カットしてるはず。
苦痛だったので「あと何分あるんだろう?」と思ったら2時間経ったくらいで、ここからどう考えても面白くなりようがないので途中退席しました。映画を途中退席したのは数年ぶりです。なんか後編に続くみたいですね。最初から観なければよかったと後悔。