「to be」カルキ 2898-AD ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
to be
プラバースの最新作、そして近未来という事で色は違えど「サーホー」的なダイナミックかつスタイリッシュな作品を期待していたのですが…直近のインド映画に多い1本じゃ収まりきらなかったので導入だけであとは続編にぶん投げます系の映画だったのでまたか…となりました。
最初にパート1とか銘打ってくれればまだ良いんですが、今作はそれがなかったので正直タチが悪いな〜と思いました。
調べてなかったというのもあるんですが、もうちょい分かりやすく明記をしてくれ〜。
有名なSF映画を全部詰めってくらいには既視感のあるシーンが多く、それらをインド映画エッセンスで盛り上げてはいるんですが、やはり本家本元には敵うわけもなく、どれも安っぽさを孕んでいて好きにはなれなかったです。
パロディに愛はあるのかもしれませんが、今作は詰め合わせてみました感でチグハグなのもあってのめり込めなかったです。
アクションも去年の「JAWAN」や傑作「RRR」と比べるとどうしても見劣りするものになっており、後半になってやっとこさ盛り上がるんですが、その盛り上がりが来るまでがいくらなんでも長すぎました。
インド映画にして珍しくミュージカルシーンがほとんどなく、それ故にストーリーは止まらないなと思っていたら割とグダグダやってて全然進まないのでいつもくらいの尺になっていてゲンナリでした。
壮大な音楽が流れ始めたかと思いきやポップな音楽が流れてぶった斬ったりするなど色々邪魔なものが多く、それならミュージカルでめいいっぱい踊ってくれた方が楽しかったです。
後半やっとこさ主人公が覚醒するんですが、そこでサラッと違うキャラクターの動向に移ってしまうもんですからまたこれか〜となってしまい、案の定ユニバースの文字が出るので続編待機作が増えてしまいました。
今作も女性陣がたくさん出ますが本当にどの方もお綺麗で…それだけが癒しでした。
制作費がだいぶかかっているはずなのにCGはそこまでよろしくないので、他のインド映画みたいな迫力も感じられず、テンポもよろしくないときて苦手なインド映画でした。
続編も遥か先みたいですし、何本もドカンドカン大作を出す前に続編をしっかり作りきってほしいものです。
鑑賞日 1/8
鑑賞時間 10:20〜13:20
座席 A-5