「これは劇場版で納得。」劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 民主主義の豚さんの映画レビュー(感想・評価)
これは劇場版で納得。
原作コミックを読んだ上で鑑賞しました。
無限城での壮絶な鬼との戦いがどう映像化されるのか、非常に楽しみにしていた一人です。
物語の流れとしては以下の3点です。
① 胡蝶しのぶ vs 童磨
姉・カナエの仇である童磨に挑むしのぶ。
蜂牙ノ舞・真靡きの羽音や蜻蛉ノ舞・複眼六角の連続突き、蟲柱としての圧倒的なスピードが美しく描かれていて見応えがありました。
どれだけ毒を打ち込んでも効かず、諦めかけるしのぶに響くカナエの言葉──
「関係ありません」「立ちなさい、蟲柱 胡蝶しのぶ」
最期の蜈蚣ノ舞・百足蛇腹が届かず、しのぶの命が尽きる描写は胸が締め付けられる思いでした。
あの瞬間、劇場の観客みんながカナヲと同じ表情だったのではないでしょうか。
② 善逸 vs 獪岳
この戦いで、完全に善逸推しになりました。
壱ノ型・霹靂一閃しか使えない善逸と、壱ノ型だけ使えない兄弟子・獪岳。
雷の呼吸から鬼を出してしまった責任をとって育手が自害──それを知ってからの善逸の覚悟は本物。
いつものおちゃらけた善逸ではなく、真剣な姿に胸を打たれました。
自ら編み出した漆ノ型・火雷神で獪岳を討つシーンは鳥肌もの。
意識の中で再会する育手の「お前は儂の誇りじゃ」は、涙腺崩壊ポイントでした。
あちこちで鼻を啜る音が聞こえていました。
③ 炭治郎&義勇 vs 猗窩座
無限城突入後から行動を共にする炭治郎と義勇。
モブ鬼との連携シーンでは、炭治郎の技を即座に読み、斬り合わないように合わせる義勇の判断力。
「この人やばい。どういう気持ちの顔これ」が観れただけでも価値あり。
猗窩座戦は言うまでもなく圧巻。
彼の過去、そして自ら技を自分に叩き込み再生を止めるラスト──
強さに囚われた彼の“終わり”を見届けられて本当に良かったです。
本作は「猗窩座=狛治の物語」と言っても過言ではないでしょう。
そして、原作を知っているがゆえに、この後の展開がさらに楽しみです。
私の一番の推しは不死川実弥。彼のあの場面を映像で観る自信は、正直まだありません……。
とはいえ、今後がますます待ち遠しくなる素晴らしい劇場体験でした。
期待も込めて、評価は★★★★(星4)です。
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