「最高潮の第一章」劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 シンジマンさんの映画レビュー(感想・評価)
最高潮の第一章
待ちに待った無限城 第一章。
無限列車の時と同様にこれまでのあらすじなどは一切無く、
綺麗に柱稽古編の最後から始まる。
話の構成は、
しのぶVS童磨
善逸VS獪岳
炭治郎、義勇VS猗窩座
の三部構成になっていた。
冒頭は柱それぞれの呼吸、アクションシーンを存分に見せてくれる。
そしてまず驚くのが無限城。
無限城のシーン初登場はパワハラ会議のときだったか。
あのときの映像も凄かったけど今作では今までの比では無い美しさ、奥行き、正に無限に広がる空間…
緻密過ぎる書き込み量で一回見ただけでは把握しきれない。
圧倒されてるところで畳み掛けてくる童磨戦。
結果は知っているので見ていて辛かったが、
原作では分かりにくかった動きをこれでもかと魅せてくれる。
やるべき事をやったしのぶ…童磨討伐は第二章までお預け。
次にVS獪岳。
ぶちギレ善逸がカッコよすぎた…
これまで鬼を怖がってきた善逸とはまるで別人。
決め技「火雷神」。想像を超える描写で鳥肌が立った。
決戦後の合間に入る愈史郎と村田の件は今作では数少ないコミカルなシーン。
単行本の空きページでのキャラのやりとり、作者の設定がしっかり描写されてて嬉しい。
村田の薄い水の呼吸が見れるのは貴重。
そして次はタイトルの通り、猗窩座再来!
無限列車から月日が経ち、格段にレベルが上がった炭治郎。
その姿を見た時の義勇のセリフはたまらなく好き。
「お前のその実力は 柱に届くと言っても過言ではない
あの日 雪の中で絶望し 頭を垂れ
涙を流しながら妹の命乞いをするしかなかったお前が
戦えるようになった
命を 尊厳を 奪われないために」
胸が熱くなった。
そして今作最高潮のバトルシーン。
原作では部屋の中で戦っていたが今作では無限城を縦横無尽に駆け回る。
とくに痣が発現してからの義勇VS猗窩座は語彙力を失うほどのアニメーションで圧倒された。
猗窩座戦は鬼滅史上最高のアクションだったと思う。
そして炭治郎が辿り着いた無我の境地。
主人公らしい、炭治郎らしい戦い方だった。
最後は猗窩座の悲しき過去…
敵の過去を描いて散っていくのは鬼滅ならではの描写。
長いと言う意見も分かるが原作未読の人からしたらかなり感動したのではないか。
155分、存分に鬼滅の世界を楽しめた。
動と静の表現が良くまとまってたと思う。
主題歌は
オープニング・Aimer
エンディング・LiSA
と鬼滅の主題歌には欠かせない2人が抜擢。
しかし今作ではどちらも挿入歌のように流れ「炎」のように曲に浸る事が出来なかったのは少し心残り。
ではあるが第一章であり、ここで終わりではないからあれで良かったのかも。
ともかく最高の作品であることは間違いない。
絶対に映画館で観るべき作品だった。
もう一度見たい。出来ればIMAXで。
次はVS童磨、VS黒死牟かな?
もう今から第二章が楽しみである。
追記:2025/7/25
二回目の鑑賞。
遅い時間で客が少なく初回より感情移入できて良かった。
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