劇場公開日 2025年3月15日

「桐島聡を偲んで」逃走 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0桐島聡を偲んで

2025年4月20日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

桐島聡
2024年1月29日胃癌のため鎌倉市の病院にて70歳で他界

2025年映画館鑑賞36作品目
4月19日(土)フォーラム仙台
会員料金1500円

監督と脚本は『断食芸人』の足立正生

みなさん御存じ指名手配の爽やか眼鏡イケメンの桐島聡の逃亡劇を描いた作品

晩年の桐島聡に若い頃の自分自身とツーショット
さらには若かった頃の仲間たちとも遭遇したりする
病床の夢の中か

桐島聡も足立監督も政治的主張は何一つ共感できるものはない
日本語なのに日本語に感じない言葉の羅列は欠伸すら出そうになる
だがそれゆえに刺激が強かった

逃走が我が闘争
逃げるが勝ち
威勢の良いこと書き込んで散々煽りつつオフ会となると絶対に来ないヘタレネット番長のよう
極左ってほんとうにダサい
それにしても警察はやっぱり無能

またしても吉岡睦夫
今日もどこかで吉岡睦夫

脇役ではクセのある発言者として良い味を出していた足立智充が印象深い

病院で勝利宣言し「桐島聡として死にたい」というニュアンスの発言をしたときの古館寛治の表情が良かった

配役
東アジア反日武装戦線のメンバーの桐島聡に古舘寛治
青年時代の桐島聡に杉田雷麟
東アジア反日武装戦線のメンバーで桐島の先輩の宇賀神寿一にタモト清嵐
日雇い労働者に吉岡睦雄
隣に住む男に松浦祐也
キャバクラの客に川瀬陽太
桐島がお世話になる最初とは別の土木会社の社長に足立智充
結婚詐欺前科2犯という過去を持つ桐島の恋人のリエに中村映里子
桐島が最初にお世話になる土木会社社長の妻にさいとうなり
桐島が入院している病院の事務長に信太昌之

野川新栄