劇場公開日 2025年3月15日

「古舘寛治のフォークソングは上手かった」逃走 はりー・ばーんずさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5古舘寛治のフォークソングは上手かった

2025年4月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

桐島聡の逃走の話。
彼は昨年の1月に病院で自首したんですね。
なんとなくニュースで見たような気もするが。。

映画の冒頭、病院のベットの桐島聡から始まり、若い頃の事件、そして逃走が語られる。
長い日雇い労働者の生活。

逃走犯の心の内面、葛藤が描かれる。
逃走する事を正当化しているだけのようにも思えた。

革命という言葉が何度も出てくる。
昔、チネ・ラヴィータで見たチェ・ゲバラの映画を思い出した。
1970年代の過激派の事はほとんど知らない。
そして、腹腹時計、凄い本があったんですね。

死ぬまで逃げ続けて、彼の人生に意味があったのだろうか?

今の世の中では、革命のための武力闘争は別世界の話のように感じる。
時代が違うと言ってしまえばそれまでだが。。
思想を貫いて、革命のために生きる。
革命とは何ぞやと思ってしまった。
まさに1970年代的であって、今の世の中では生まれない発想でしょう。

どんな理由があっても、暴力は絶対に肯定されるべきでは無い。
いろいろと考えさせられる映画でした。

古舘寛治はギターが弾けて歌も歌える
フォークソングを歌ってたけど上手かった。

エンドロールをみていたら音楽は、あまちゃんの大友良英でした。
なんとなく納得。

はりー・ばーんず