アイミタガイのレビュー・感想・評価
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荒んだ心によく効く点滴のような映画
人と人の縁、そして「アイミタガイ」=「相身互い」
■サマリー
ウェディングプランナーとして働く梓は、親友・叶海が亡くなったことを知る。
恋人・澄人との結婚に踏み出せずにいる梓は、生前の叶海と交わしていた
LINEに変わらずメッセージを送り続ける。
同じ頃、叶海の両親のもとに、児童養護施設から娘宛のカードが届く。
一方、金婚式を担当することになった梓は、叔母の紹介で
ピアノ演奏を依頼しに行ったこみちの家で、
中学時代の叶海との記憶をよみがえらせる。。。
■レビュー
三重県を舞台に描かれた、この作品。
シンプルに、ストレートに、いい作品でした。
親友の死を引きずっていたこともあり、ぱっと明るくなることはないけど、
心温まる作品でした。
普段はあまり気にしないけど、人のご縁、まさにつながっているよな、
というお話。
そこまで世間は狭いか?と思う部分も無きにしも非ずでしたが笑
タイトルである「アイミタガイ」=「相身互い」という漢字らしいですが、
漢字だと何となくわかるような気がしますが、カタカナだと何語?とか
思ってしまいました。
主役の梓を演じたのは黒木華さん、先週八犬伝見たばかりでしたが、
こちらはこちらで、さすがの一言。
恋人の澄人を演じたのは中村蒼さん、スクリーンで見たのはいつ以来か、
久しぶりでしたが、タイミングの悪い男でありながらも、
人の良さ、優しさを持つ男性を演じていました。
脇を固めた、草笛光子さん、風吹ジュンさん、素敵すぎ。
こんなおばあちゃん、なかなかいないよ。
娘が現在三重で暮らしており、年に数回行くこともあり、
親近感がわきました笑
良い涙を流したい方へお勧め
群像劇っぽい作りがいい
親友を亡くしたウェディングプランナーの話というイメージだったが、実際は群像劇に近い。それぞれの登場人物が絡んでくる脚本がいい。群像劇だと思って観始めていないからってこともあるが、結構意外で楽しかった。脚本がうまいのか、そもそも原作がうまかったのか(未読だからわからない)。
もちろん出演している俳優たちの演技がとても素晴らしかったのもある。親友を亡くした梓はもちろん、叶海の両親、梓の彼氏や祖母たちのなんと温かいことか。特に、親しい物を亡くした悲しみを乗り越え、前に進もうとする3人の姿はとても感動的だった。個人的にはタクシーのエピソードで泣いてしまった。そんな偶然!いや、実際にありそうな偶然だから、これがまた加減がちょうどいい。人のつながりの妙味と血のつながりみたいなものを感じるいいシーンだった。
人は知らず知らずのうちに周りの誰かに支えられながら、また支えながら生きている。そんなテーマとタイトルだったとは。正直、あまり期待していなかったから、こんなに感動するとは思わなかった。予告編だけではわからないもんだ。
こういう地味な作品が心に染みる。
心が洗われるとはこのこと
泣かそう、泣かそうとしてくる。 そして泣かされます。
ここ何年か「自己責任」が世間の風潮になっています。電車の中、駅、街中でなるべく人と関わらない様に過ごして来ました。関わってもそれは仕事ビジネスとしての事。お仕事ですから。
基本的に人の尊重を第一に考えます。また自分も尊重されたいと望んでいます。
頼られてばかりの人、間の悪い人、空気の読めない人、都合の良い人、要領の悪い人、
他人は他人という世の中で生き辛さを感じる時もあります。
そんな時代を前提に夫婦、親子、家族、親友、恋人との間柄をもっと密に、素直にしようよというのがテーマかなと受け取りました。
長い人生の中でささやかな事が知らずに誰かの心の支えになっていたなんて人生観が一変するよね。
でもなぁ 人の人生に
「行っちゃえ!」
ってのは、ちょっと言えないかなぁ~。
善意のピタゴラスイッチ
善意人の為ならずと言うけれど、本当にそうだなぁと思わせてくれる映画。「善人ばかりの小説はつまらないと思っていたけど、それもいいもんだ」まさにその通りだ。登場人物がみんな精一杯生きているけど、なんか、不器用でうまくいかなかったり、一歩を踏み出せなかったり、それでも人生何とかやっていけるのは、自分の知らないところでアイミタガイしてるからなんだ。優しい気持ちになれる感動で涙した。
この世に絡み合う無数の糸の奇跡
禿げたオッさんとアイミタガイ
映画『アイミタガイ』を鑑賞してきました。
ーー『アイミタガイ』(=「相身互い」)は、事故で大切な友人を失った主人公(黒木華)や、様々な背景から立ち止まっている登場人物たちが、周りの人々とのほんの小さなつながりや想いに支えられ、それぞれが前を向いていく姿を描いた物語ーー
邦画は映画館ではあまり観ないのですが、映画.comでの皆さんの評価が高かったので観に行ってきました。
大好きな黒木華さんが可愛くて惚れ直したのはもちろんで、それはそれで良かったのですが、映画的にはTOHOシネマズのギフトカードをもらっていなかったらわざわざ観に行かなかったかも。良作ではありますが・・・。
皆さんの感想では、涙が出たとか、何度も目頭が熱くなったとかありましたが、うーん、それほどでもなく・・・。私はココロが汚れてるのかなぁ・・・。
金曜日の19時30分からの上映で
観客は私ともうひとりだけ。
3つか4つ前の席に禿げたオッさん。
これもアイミタガイになるのかな?
あっ、そうそう。
エンディングロールの黒木華さんの歌がすごくよかった。彼女、歌も上手いんだなぁ。で、星半分追加。
書(本・書きもの) ⇒ 映画化は上手く行ってないかなぁ
私の評は表題の通り残念ながら高くはならない。
原作未読ですが、調べると5話オムニバス形式とのこと。なるほど。
きっと本で読んだら、時間軸や、人の心の動きを、ジグソーパズルを仕上げるように、自分自身の取り込みたい手順と速度で取り入れられ面白かったと思う。
本作(映画)は、なんというのか「映画という四角い箱に、物語(書)を小さく正方形に切りそろえて、キッチリ整えて収納した」という感じで、感情が揺さぶられない。
うまく言えないが、私としては整いすぎて趣しろさが半減したのかなと。
ここで言う「整いすぎ」というのは、脚本だけではなく、画の作り方も手伝ってのこと。なんというのか画づくりは教科書的というのか・・・。
整えるなら、小さく正方形ではなく・・・万華鏡を覗いたように華やかで繊細で美しく整えて欲しかった。
映像 ★★ 教科書的でつまらない、監督の個性・拘りが全く伝わらない
音 ★★★ 可もなく不可もなく
物語 ★★ 原作ではなく脚本化が上手く行っていない
役者 ★★★+0.5 中村蒼の空気感が良かった、
編集 ★★ 小さく正方形に切って、小さい箱に詰めないで
粗さ ★★ もともとが出来過ぎ物語、でもそれを上手く包んで欲しい
総合 ★★★ 個別評価は低いが総合では次第点かな
本作において、準主役の中村蒼は良かった。演技なのか素なのかは?
演技が上手いというよりも、何故か、この映画にうまくハマっており、彼が画に映り言葉を発することで、不思議と調和を生んでいたと思う。
そうだ、最後のシーンは好き!
ホッコリ
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