「傷を負った人たちの、善意と思いやりの連鎖」アイミタガイ かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
傷を負った人たちの、善意と思いやりの連鎖
死んだ親友のなんちゃら、だし、黒木華だし、「感動」「涙」の押し付けかもと警戒しつつ、観に行きました。
じわじわと涙腺が刺激されっぱなし、いい気持ちです。良い人しか出てこないです。
こういう映画があっても良い。
黒木華さん苦手。
演技派の女優と思うし脇役ならいいけど主演ともなるとずっと画面にいるのでツライなと思いつつ見ていて、梓が周囲の思いやりを貰うだけに見えて最後まであまり彼女に思い入れが持てず。でも、一途ないいヤツ、澄人を受け入れたところは、いやあ、よかったねえ、と心から思いました。
梓は今まで、叶海にも澄人にも思いやってもらってきたので、これからはせめて澄人に、思いやりを注いていくんでしょう。
「良い人しか出てこない物語は嘘くさいと思っていたが(違った)」というセリフの通りの話でした。
登場人物は皆、何かしら心に傷を負った人たちだが、その善意と人を思いやる気持ちが次々と連鎖してゆき、奇跡のような縁で思いもかけない方向から癒やしや救いとなって戻って来る。情は人の為ならず。
嘘くさいかもだが、受け手が同じように投げればあり得るのではないかと思えて、シラケも退屈でもなかった。
草笛光子さんが綺麗でびっくり。
中村蒼の頼りないけど優しくてのんびりしている澄人がとても良かった。
澄人みたいな彼氏からプロポーズされたら、速攻お受けします。私なら。
なんならこっちから求婚しちゃうかも。
この主題歌、聞いたことがあると思ったら、「ちょっとマイ・ウェイ」桃井かおりと研ナオコですよね、大昔見ていたような気がする、でもこの曲はしっかり覚えていて、歌詞も結構覚えていました。映画の内容にぴったりですよね。
私は、叶海のお母さんが梓に言ったと思っていましたが、お母さんが叶海なら梓にこう言うだろうと考えて言ったと気が付きました。
であればスッキリです。
まだまだ理解レベルが低くくてお恥ずかしい。
コメントありがとうございます。
ようこそお参りくださいました。
私も黒木華さんちょっと苦手なんですよ。
四日市は今は工場夜景がきれいですが、公害で有名な時はJRの駅の周りも賑わっていたようです。
共感ありがとうございます。
黒木さんのエンディングの歌はちょっとか細く調子外れで悪く無かったですが、レストランで故人と談笑している時の顔が!ひび割れるかと思いました。