劇場公開日 2024年11月1日

「なんだか最初の方から涙が出てきたのよ」アイミタガイ ニコラスさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5なんだか最初の方から涙が出てきたのよ

2024年11月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

土の上に投げ出されたスマホに届くメッセージ、そこから引いたスクリーンに映し出される無残なバス。その辺からストーリー展開に関係なく涙が頬を伝い続けてしまいました。
子供を失った親の気持ちに自らを重ねて没入しすぎてしまったのか、正常な感覚で観られなかったのがいけないのでしょうね。
そんな気持ちをふと和らげてくれたのが中村蒼さんのちょっと頼りない彼氏像で、良いアクセントになっていましたね。
お話しも、色んな絡みが次々に回収されて行って心地よいエンディングになりました。
ただ、ラスト部分で二つの世界が描かれるシーンはカットが細かく切り替わり過ぎる気がして、没入しようとする感情がどちらの場面に肩入れして良いのか迷子状態になってしまったのが個人的には少し残念でした。

それでも「悪い人が誰も出てこない物語は退屈だと思っていたけれど」ってセリフのように、善き人ばかりが織りなす良質な心温まる物語をワタシも書いてみたい!
そんな風に思わせてくれた素敵な作品でした。
星になった(なってるのか?)ヤツのことを改めて大切な存在だと気づかせてくれてアリガトウ。

ニコラス
ゆきさんのコメント
2024年11月5日

こんばんは。
ニコラスさんは子を亡くした親目線でご覧になったのですね。
そうするとお書きになられているように冒頭から涙( ; ; )でしたね。
私も子がいるのですが(おかしいなぁ、母親失格でしょうか汗)
自然と梓目線で観ていた為、彼女同様に、親友の死が受け入れられず、実は涙が出なかったのです。
ラスト付近、駅で梓と両親が出会うシーンになって、ようやく涙を流せた梓と同じタイミングで泣きました。
どの人物の視点で鑑賞したかによっても感想が変わる作品でしたね。

ゆき