「映画かというと微妙なものの…」SONG OF EARTH ソング・オブ・アース yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
映画かというと微妙なものの…
今年339本目(合計1,431本目/今月(2024年9月度)25本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
ノルウェー?スウェーデン?を舞台にしたドキュメンタリー映画です。
この「映画というか微妙」というのはこの映画の特質で、80分ほどの作品ですが、主人公なりが話しているシーンを全部かき集めても5分あるかどうかで、ほかはずっとノルウェー(と思われる)ところの春夏秋冬の雪山やお花、フィヨルド等がずっと映し出される「だけ」なので、スカパー等にありそうな「自然チャンネル」を見ているような気分になります。実際、映画というかというと微妙で(映画館でやっていれば映画なんでしょうが…)、いわゆる「自然科学館」の類(自然に特化した科学館)でビデオ放映を延々やってるようなイメージに限りなく近いです。
かつ、「フィヨルドの精霊」「雪山の神様」…といった単語もしばしば登場します。このあたり、日本でも例えば沖縄などに(広義の意味での)シャーマン・ドルイド信仰文化があるように、自然の現象一つ一つを信仰対象にする文化(ドルイド・シャーマン文化)が背景にあるものと思います。日本では沖縄や北海道のアイヌ文化等で見られるのである程度の推測がつきますが、このあたりもよくわからないので(推定でしかわからない)、ちょっと厳しいかなといったところです。
この3連休だとどうしても他の作品、特にまだまだ「スオミの話をしよう」などの引っ張り作品があるので、この作品がどこまで伸ばせるか…は難しいところです。
なお、なおもって映画のストーリーというストーリーが本当にないので(字幕を全部かき集めても5分にしかならない。もう、自然文化を体験する作品と思ったほうが良い)、感想を書きましょうといっても書きようもなく困ったところです。まぁしいて言えば、日本では最北の北海道でも見ることが通常できないフィヨルドや、日本では一部に部分的に残る、シャーマン・ドルイド文化などを本格的に見ることができるという「文化体験」の観点ではおすすめといったところでしょうか。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.2/「映画」というかは難しいところがある)
まぁこの点、「映画館でやっていれば映画」だし、「映画評価サイトに掲載されていれば映画」というように割り切ってみることができますが、何らかの娯楽性があるものではないので(しいて言えば学習番組ないし、ヒーリング番組といったほうが良いかも)、チケットを選択する、あるいはポイントで見るときには判断に注意です。
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