劇場公開日 2025年2月21日

「それほど傷があるわけではないが、3人しか出てこないのも気にする方はいるか」ゆきてかへらぬ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5それほど傷があるわけではないが、3人しか出てこないのも気にする方はいるか

2025年2月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年61本目(合計1,603本目/今月(2025年2月度)24本目)。

 大正時代に活躍した実在の人物を扱う、その3人の関係を扱う映画です。その方も著名人であるのでネットなどで検索していると有利かな、といったところです。

 3人しか出ないので(他にモブという人はまぁいない)、会話の流れ等も限定的で混乱させる要素がないこと、大正時代を扱ったことで現在の日本と極端に異なる解釈をする必要がなかったのも良かったところかな、といったところです。

 特に詩人の中原中也は知っている方も多いと思いますが、こうして映画化されたことに意味があるのかな…と思っています。

 一応、ややちょっとエッチかな…(PG12よりか)というシーンもなくもないですが、その部分(絡みのシーン)は1回しかないし、まぁ特に気になるものではないです。

 採点上特に気になる点までないのでフルスコアにしています。

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 (減点なし/参考/大正時代と国民主権)

 大正時代は帝国憲法で「天皇が一番偉い」という考え方でしたが、帝国憲法の制定上たえず各国から新しい考え方が流入されるようになってきた、このとき、帝国憲法の規定を変えずに、他国で一般的だった国民主権的な考え方を持つ人、法学者は少なくありませんでした。

 つまり、国民が主権で色々ものを決めていくだけで、決めた結果に対して天皇はその内容に「サインをするだけ」という「機械的部分」に着目とした「天皇機関説」という考え方が出てきました。これは今でいう国民主権(現日本国憲法の国民主権)にあたるものですが、それが実質当時も存在していました(第一次、二次世界大戦ほかもありますので、各国の法体系を学んでよいところは取り入れるといった考えが普通なので、帝国憲法の内容を文面通りにとった「天皇主権説」は大正時代以降、衰退してしまいます)。

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yukispica
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