「演技が光る作品」本心 田中さんの映画レビュー(感想・評価)
演技が光る作品
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ストーリー自体はまあまあでした。予告では「それが…本心だったの…?」って感じのセリフだったので、母親が実は息子のことを殺したいくらい嫌いだったとか、息子との寂しい二人暮らしに心から絶望していたとかかと思ったら「息子のことを愛してる」でした…VFが言ってることなので実際のところはわかりませんが、母親の過去の話も勉強したAIのはずなので多分それが正解なのかな?
母親が実はレズビアンで精子提供で産まれた子供だったというのもなかなか衝撃的な事実でしたが、あまりフォーカスされませんでしたね。母親の彼女(元カノ?)はどこに行ってしまったんでしょう…
岸谷が逮捕されるまでの経緯は最近話題になっている闇バイトに通じるものを感じました。ラストマイルもそうでしたが、公開になってその時の時世とマッチした話になるという偶然は面白いですね。
ストーリーよりもキャストさんたちの演技が素晴らしいと感じました。特にVFを演じた田中裕子さんや綾野剛さんは、限りなく人間に近いAIといった感じの、人間らしく見せている無機質という感じが伝わってきました。動きだけは楽しそうで、ほぼ真顔で決まったステップを踏む田中さんの演技には薄寒さを感じました。
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