「依頼主(カスタマー)の人間性に戦慄を感じ、ギグワークの残酷さに寒気を覚える」本心 さとうきびさんの映画レビュー(感想・評価)
依頼主(カスタマー)の人間性に戦慄を感じ、ギグワークの残酷さに寒気を覚える
リアルアバターを雇用した依頼主が、ギグワーカーがどこまで要求に従うかを試すかのように下劣な指示をくだすシーンに戦慄を感じました。
評価を下げられると職を失うため、一線を越えて依頼主の指示に従おうとするギグワーカーと、そんな彼らをあざ笑うかのように低い評価を行う依頼主。
ギグワーカーの評価は依頼主からの一方通行で、映画で示されたシステムではワーカー側から顧客の評価を行うことはできないようでした。ウーバーなどのリアルシステムも同じなのかもしれませんが。
本来であれば双方向から評価を行い、契約するに値しない顧客は出禁にすべきと思うのですが…。
効率のみが支配する近未来の現実にゾッとしました。
映画のテーマである亡き母の「本心」については少々消化不足感が残りました。
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