劇場公開日 2024年11月8日

「本心と実際口からでる言葉は必ずしも同じではないのでしょう」本心 映画大好きジジイ💓♥️❤️さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0本心と実際口からでる言葉は必ずしも同じではないのでしょう

2024年11月11日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

難しい

石井裕也監督と言えば、大渡海と言う国語辞典作りに奮闘する編集者を描いた「舟を編む」や重度障害者施設で起きた大量殺害事件を映画化した「月」が代表作です。
舟を編むの松田龍平、月の宮座りえと礒村勇斗の演技に唸りましたが、本心の池松壮亮と三吉彩花の演技にも引き込まれました。

ストーリーは、
仕事からの帰宅中に偶然母親の投身自殺の現場を遭遇し、助けようとして川に転落した男は昏睡状態に陥ってしまう。
そして、意識を失ってから1年後に目覚めるが、男が出勤する時に母親から「大事な話があるの」と言われたことが気になり、母親のアバターを作ろうと思いたち、バーチャルフィギュアを作る会社に依頼する。

母親のデータをインプットされたアバターはAIにより学習する。更に、唯一の友達で棲むところを災害で失った若い女性からも、暮らす部屋を提供する代わりに母親のデータを提供して貰うが、それでも何故自殺したのか、何を言いたかったのかアバターは話してくれない。
また、この女性も母親から本心を聞いている素振りをみせるが話してくれない。

そして、仮想世界で母親と旅行した場所に行くと突然母親のアバターから死ぬ前に「あなたを産んで良かった」「愛している」と言いたかったと男に伝えた。
母親の本心とは、母親の友人の女性の本心は、そして母親の友人の女性に対する本心は、、。
とても面白い映画でした。

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