「名もなき普通の人の生活、そして人生に乾杯」本日公休 ゆみありさんの映画レビュー(感想・評価)
名もなき普通の人の生活、そして人生に乾杯
夫に先立たれ3人の子供を育て上げ(まだいろいろ問題あるけど、その問題っていうのも、日本の多くの20代、30代も抱えているような類いのもの)、常連客(きっとこのおばちゃん理容師さんのこと、好きなおっさんもいるんだろうな)に支えられながら一人で床屋を営んでいる60歳くらいのおばちゃんが主人公。そして常連客の一人で今は引退して遠くに引っ越してしまった歯医者さんのために、お店を一日休んで愛車の古いボルボに乗って出張散髪に行くことで起きるさまざまなちょっといい話やいざこざやそんな一つ一つのエピソードにほろっとさせられる佳い映画です。地方都市の風景やらドライブ中に通る田園風景やら若者たちが抱えている問題やら、どれもこれも台湾て日本とよく似てるなって思ったりしながら観てました。
ドライブ中や元歯科医師の散髪している間にもいろいろな想い出話なんかも出てきて、普通に生きてきたおばさんの普通の人生が見え、ほろっとさせられたり笑わせられたり、そして自分の人生を重ねて気がついたら目がうるうるして感動して。そんなとても佳い映画です。
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