「主人公が美しいが、他の人の怒鳴り声や騒音が多く不快だった!!」BISHU 世界でいちばん優しい服 𝖒𝖚𝖓𝖆𝖈𝖞さんの映画レビュー(感想・評価)
主人公が美しいが、他の人の怒鳴り声や騒音が多く不快だった!!
一宮に住んだ事があるので観ました。全体音量がデカく、出だしの工事音、父親・姉・友人の怒鳴り声、教師が扇子をピシャーンとやる音、少年の喚き声等、かなりうるさく不快に感じました。父親が怒鳴る時にテーブルを叩いて私の頭に衝撃が来たのですが、主人公が障害を負った原因は父親や姉の怒鳴り声なのだという事を表していると言うよりは、単に制作者が怒鳴り声による子供の脳の萎縮や、とにかく騒音に無断着であるように感じましたし、この映画は学校での鑑賞会には全く向いていないと思います。主人公は得意分野の記憶力が抜群なので、サヴァン症候群を描きたかったが制作者は名前すら知らなかった印象です。吉田栄作の喉が詰まったような発声が不快でした。姉がヒステリックで怖いです。出だしで先生の「尾州」のイントネーションが、「紀州」では無く「美醜」や「奇襲」と一緒で気になりました。また「一宮」のイントネーションも、「宇都宮」と同じものと「浩宮」と同じものが混在して、美しい作品には程遠いと感じました。主人公が長身で美しく、「ミッドナイト・スワン」と同じような海外へ行くというラストなので、次回もまたそれでやって欲しいです。服部樹咲さんの主演デビュー作ですが、パンフレットはケチらず現物を用意して欲しかったです。紡績機や水流の音は良かったです。一宮にガールズバーがあったかは分かりませんが、住宅地で鶯が鳴いているのは本当で、可愛いです。知花さんの「その服にとって最高のハンガーになる」と、中盤の「入って来た時より最高の笑顔で帰ってもらう」という台詞が良かったです。「世界でいちばん優しい服」というタイトルなので、その服(最強装備)を纏ったラストでのランウェイ中断の演出は、やる必要が無かったと思います。