「BiSHU -服が輝く夜に-」BISHU 世界でいちばん優しい服 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
BiSHU -服が輝く夜に-
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服地に関わる仕事をしてるのでタイトルに反応して観たが、思ったより漫画チックだった。
まず、要素を入れ込み過ぎなのが気になる。
父、姉、真理子、ブラボーさん、オレンジベスト君などが主になるが、特にブラボーさん必要かな。
母が亡くなってる必要も感じず、静江が母でも支障ない。
真理子は結局川で洗濯までしか携わらないし、父のデレに至る流れも雑だった。
いつの間に「どうしても服をこの作りたい」とまでなったのかも汲み取れず。
担任はまだしも、小馬鹿にしてたクラスメイトがショーを観に来ていたのも疑問。
史織は軽度ということなのだろうが、ベスト君がリアル過ぎて不思議ちゃん程度に見えてしまう。
発達障害もなくして、シンプルに夢と家族の話だけでよかったかも。
生地が出来るまでの流れは非常に分かり易かった。
ただ、史織がどんな生地にしたいのかがまったく描かれない。(フィニッシングの指示も無し)
デザイン画や糸、布地が部屋にあるものの、どこまで知識や経験があったかも不明。
型紙すら起こせないのであれば、姉の協力なしではそもそも成り立たないハズ。
仕上がった服も、ドレープこそ綺麗だがデザインはありきたりで、とても「世界に行ける」とはならない。
織姫モチーフのデザインを11月のショーに出すのも…
などなど、正直引っかかる部分が多い。
全体の雰囲気はいいし、演者も突出した人はいないが冷めるような人もいない。
尾州の織物を題材にしてくれるのは嬉しいので、もっと焦点をそちらに当ててほしかった。
最後にベストで副題の回収しなおした点はツッコまざるをえない。
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