「少女ユリに出会える「日記」三部作の序章」日記 子供たちへ sugar breadさんの映画レビュー(感想・評価)
少女ユリに出会える「日記」三部作の序章
ユリの強さはどこから来るのだろう。どんな大人に対しても媚びないし、屈しない、主張する。時に頑固すぎるように映ってしまうが、ブレない姿勢はある意味清々しい。
ユリの幼少期の残像はとても鮮烈で美しい。両親と過ごした幸せな日々、湖畔のピクニック、車窓から見る森と雪原。一方で父が官憲に連行される時、彫像にかけた布から滴る雫のリアル、また採石場のまるで牢獄のような高い壁。そして母が病院のベッドに横たわる沈痛なショット。優しかった両親との辛い別れが少女の心に深い傷を残してしまったのは間違いない。
コメントする
