劇場公開日 2024年12月6日

「ドクターXの系譜」劇場版ドクターX おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ドクターXの系譜

2024年12月8日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

大ヒットテレビドラマ「ドクターX外科医・大門未知子」のシリーズ完結編となる劇場版ということで、メチャメチャ期待していた本作。予告からすでに涙腺を刺激され、公開2日目に鑑賞してきました。

ストーリーは、東帝大病院の新院長に就任した神津比呂人が、双子の弟で医療機器メーカーCEOの多可人の資金援助を受けながら、徹底的な合理化経営を進める中、比呂人から依頼を受けて東帝大病院に舞い戻った天才外科医・大門未知子だったが、師匠・神原晶と比呂人の間に見え隠れしていた因縁はやがて二人の運命に関わる事態に発展し、その行方が大門未知子のオペに託されていくというもの。

前半はいつも通りのグダグダ展開で、久しぶりの東帝大ポンコツドクターの茶番に癒されます。そして、前半に巻いたタネを収穫するかのような後半のシリアス展開に涙が止まりません。医療モノはただでさえ心揺さぶられるのに、まさにドクターXの完結を思わせるよもやの展開に打ちのめされます。率直に言ってすごくよかったです!期待に十二分に応える作品で大満足です。

また、未知子の過去が知れたのもうれしかったです。テレビドラマを全話視聴しているわけではないですが、それでもこれまでに大門未知子の過去についてはいくらか語られてきており、多少は察しています。本作はそれを映像でしっかり裏づけてくれており、まさに観たいものを観せてもらえたという満足感が得られます。

加えて、神原晶との強く美しい師弟の絆を、これまでにないほど熱く感じさせてくれます。終盤は、晶さんがまるで最後の試練として未知子の前に立ちはだかったようにも見えます。そして未知子は、師の教えに忠実にその壁を乗り越えていったように感じます。大門未知子が”ドクターX”として、オペの腕前だけでなく、その根幹となる医師としての信念や矜持、そのすべてを名実ともに師匠から受け継いだことを見事に描き切っていたと思います。そんな未知子の姿が、頼もしくもあり寂しくもあります。未知子にはまだまだ晶さんのもとで学んでほしかったし、晶さんもまだまだ未知子を導いてほしかったと思います。

ラストは、あわよくば今後もまだ…という、再始動の可能性を残す終幕ではありましたが、シリーズファンとしてはうれしい半面、この美しい締めくくりを汚してほしくないという思いもあります。もし続編を作るなら、八木莉可子さん主演でエピソード0とかでもいいかもしれません。

主演は米倉涼子さんで、もはやこちらが本業ではと思うほど外科医が似合っています。脇を固めるのは、岸部一徳さん、内田有紀さん、遠藤憲一さん、勝村政信さん、鈴木浩介さん、田中圭さん、今田美桜さん、伊東四朗さん、西田敏行さんらお馴染みのキャストに加え、染谷将太さん、綾野剛さん、八木莉可子さん、田口トモロヲさんら豪華な顔ぶれが並びます。長年にわたってシリーズを支えてきたキャストの皆様、本当にお疲れさまでした。そして、本作が遺作となった、まさに”唯一無二”の素敵な俳優・西田敏行さんのご冥福を心からお祈りします。

おじゃる
LaLaさんのコメント
2024年12月10日

おじゃるさん
共感コメントを
ありがとうございました。
かなり涙腺が緩んでしまった

患者に寄り添う医師増えて欲しいですね。
温かな言葉をありがとうございました(´▽`)

LaLa
LaLaさんのコメント
2024年12月9日

おじゃるさん
劇場版も楽しまれたようで何よりでした。
私も泣きましたよ
晶さんと未知子の過去もわかり
医師としての信念の強さも
教えられました。

西田敏行さんの
登場に 感極まりました。

LaLa