劇場公開日 2025年5月2日

「研ナオコの演技に脱帽」うぉっしゅ ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5研ナオコの演技に脱帽

2025年6月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

研ナオコがとにかく素晴らしい演技だった。
認知症を患い看護を受けつつも深刻になりすぎず、
絶妙にユーモアを交えて、感情の機微をも伝える演技には脱帽だ。
主演との触れ込みだがトメであり、主演は中尾有伽である。

主人公 加那の設定がソープ嬢というのも面白い。
だからこそ、介護時もお風呂対応も上手いという描写もきちんとされている。
本作は、加那がおばあちゃん(研ナオコ)の介護を通じて、
仕事仲間や家政婦といった様々な人と深く関わっていくことで
自身の心持ちが変わっていき、成長していく姿を描く作品だ。

キモは、最後半の家政婦と加那の会話で、ここで加那は自身に抜けていた思考の視点について
示唆をもらうわけだが、きちんとそれを聞き入れ、行動に移せるところが
加那がいい子たる証左であろう。
表層の思いではなく、心から思うことで、ちゃんと伝わる。これが本作のメッセージであろうと思う。

ちょっと残念だったのは、チープな編集(私にはそう感じた)だ。
コマ落ち描写や場面展開のときの泡の音やアニメーション、それから、
最初に加那がおばあちゃんのところへ向かう道中の絵づくりが、さながらホラー映画の雰囲気を醸し出しており
何がしたいのかよくわからなかった。ここが私にとっての減点ポイント。
話もそう深くはなく、あくまでも主人公の成長物語として受け取った。

ひでちゃぴん
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