「「洗う」で結ぶ物語」うぉっしゅ naichinさんの映画レビュー(感想・評価)
「洗う」で結ぶ物語
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研ナオコさんが素晴らしい!
先ずはそれ!
ソープ嬢と介護を「洗う」という行為で繋ぐのが良い。そしてそれは主人公の家政婦にも繋がっていく。身も心も「洗う」「綺麗にする」。
そして、普通に良い話だ。
しかし、本当にそれで良いのだろうか?
風俗という職業も介護や認知症問題も、すごく薄味だ。
「洗う」というテーマなら、スケベ椅子を介してしっかりその2つの姿を見せないといけないではないか?
そして主人公が認知されないと感じる虚しさにも、もっと深く踏み込めるはず。
「忘れる」というテーマにも、もっと踏み込めるし、ソープのお客は本当にみんな忘れているのか?
R指定がつかない様にする為か、特にソープの部分は浅く、対比が出来ていない。
H.Pを見ると、監督のコメントで「日本の作品は暗すぎる」「ジメッとしたテーマこそ、明るくポップなエンタメ作品に」と書かれているが、この監督は本当に日本映画を観てるのか?このテーマで「明るくポップなエンタメ作品」なんていくらでもある。
また、この作品自体、狙った様な作品になってない。なら、もっと深く描けば良い。
良い素材が勿体ない作品だ。
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